終わり終わるまでの間隙

世界が終わるのだと神様が言った。


私はどうにも離れ難くて、立ち尽くす。

外から、内から、世界が緩やかに終わっていくのを見つめていた。


そうして気付く。世界は終わるのではなく、終わり始めるのだと。


終わり終わるまでの間隙。手のひらから砂が零れるように静かに、空から降る六花の如く降り積もる言の葉に、私はゆっくりと目を閉じる。


世界が終わるのだと、神様が言った。


世界が終わり終わるのを、私は外から見つめていた。


白い世界、するりと滴り落ちた雫に融けて、そして私は、背を向ける。


かなしいけれど、さよならだ。

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