第14話

「おはようございます本貸してくれてありがとうございました先輩の馬鹿!!!」

「待って情報量が多すぎて追いつけないんだがおはよう後輩」

「本返します」

「おう……もう読み終わったのおまえ? 貸したの昨日じゃん?」

「夢中で読みましたよすっごい面白かったですよでも! ホラーじゃねーかこれ!!!」

「え、でもお前ミステリー読むっつってたじゃん。ホラーもミステリーもほぼ同じだろ、大体人が死ぬ。」

「ジャンル分けが! 雑!! あーもーあーもー、先が気になって仕方ないから夜通し読んじゃったけど想像しちゃってトイレもお風呂も怖いしぜんっっぜん眠れなかった! 見ろ! 目が真っ赤!!」

「お前大体寝不足で目が赤いじゃん」

「……とにかく、ホラーはダメなんで勘弁してください」

「あと2冊でそのシリーズ完結するんだがどうする」

「借りるに決まってるじゃないですか解決しないと怖すぎてもう」

「(チョロい)」

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