第13話
「後輩ー菓子を寄越せー」
「何ですか急に」
「なんか持ってないの」
「えぇ……? 先輩、言うほど甘いもの食べんでしょ……今私の手元には飴とチョコしかないですよ?」
「飴くれ!」
「チュッ○チャプスですけど」
「何故職場でチュッ○というチョイスをしたんだお前は」
「コンビニのクジでチュッ○5本セットが当たったんで……プリンとチョコバナナとバニラといちごみるく、どれにします?」
「なにそれツラくない?」
「コーラは私が食べるからです」
「コーラくれよー」
「やですよ。……はい、あーん。」
「しかもいちごみるくを剥くという……」
「人に集っておいて文句言うなや」
「へいへい、さんきゅー」
「またなんでお菓子集りに来たんですか?」
「んー、口淋しくて」
「え、禁煙!? 禁煙してんすか!?」
「なんでそんな嬉しそうなの……あー、違うぞ? 単純にあんまり喫煙所に行きたくないだけ」
「なんでです?」
「休憩しに行ってんのに仕事の話しかしないんだよあそこにいる連中。昼メシんときもだぞ? もうやだあの社畜ども」
「……明日はおせんべいでも用意しときますよ」
「昼メシも付き合ってくれ……奢るから」
「はいはい」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます