尾崎豊に捧ぐ

卒業なんてできないんだよ

生きている限り

なにから卒業するというんだ


現実を受け入れるしかないんだよ

シェリーに聞いてもわからないよ


僕が僕であるためには

正しいものだけを探す必要はないんだよ


若かったよね


今、生きていたら

どんな歌を歌うんだ?


歌に共感する若者みんなが

社会に対して反感を持って

窓ガラスを割っていたわけじゃない

そんなことをしてみたいって思っていた


自分が歩いてきた地図なんて

知らないよ

空を探すなんてできないんだよ

ただ、目の前のものを必死になって

つかもうとしてるだけなんだ


人は皆、わがままだよ

正しいものは

大切なものを守ろうとする気持ちだけだ


人それぞれに人生があるんだ

振り返ることは簡単なんだ

後悔することも簡単なんだ


わかるよね

もうそんな歳になった

か弱き大人の代弁者ではないんだよね


わかるよね

闘う相手は世の中ではない

自分自身なんだよね




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