愛情ってどれくらいが適量なのだろう

喧嘩のたびに愛情があるのかないのかと問われても困る。あなたが不安を感じたときだけ、私の愛情を確認されても困る。

私は出会ってからずっと同じなんだ。

それはあなたにとって、物足りないものであったとしてもしかたないとは思う。

楽しいときも悲しいときも、きっと同じ質と量。私には自然なことで無理はないし、ムラもない一定した気持ちだ。

一緒にいたくないのであれば、もう離れている。

ただ、あなたから離れたいと言うならば、快く承ります。さして私の中には、たぶん、すぐに埋められる穴しか開かない。

嫌いではないのは間違いない。それは私自身の行動や気持ち以上に、20年も一緒にいる時間が証明してくれている。

あなたがどの程度の愛情を欲しがっているのかわからない。そんなあなたは離婚届は引き出しの中にあるから。私はあなたより割り切りが早いと言うなら、愛情が足りないと文句を言わなければいいのではないか。

それが男と女の違いだと簡単に片付けないでほしいもんだ。

結局、愛情の適量とは、不安や不満を感じたときだけに推し量られるもので、その場その場で変わるもので、その度に、変わらない気持ちを薄っぺらな言葉で化粧するしかない。

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