ホームドア

各私鉄にはホームドアの設置が進んでいる。事故を未然に防ぐためだ。

今朝は雨、いつもの自転車通勤は諦めて混雑する電車で会社へと向かう。

この一雨で昨日より7℃も気温が下がり電車内でも汗を拭いている人がいるのは、不幸にも私の右側の男性だけ。黒い扇子で扇ぐと汗の臭いが生温かい空気とともに私へと漂って来る。次の駅は他の路線と乗り換えの駅、とっとと降りておくんなさい。

先月は一度も電車に乗らずに済んだ。台風12号も東京の強力な結界には勝てず西へと逸れた。一時的には強い雨となったものの、それさえ避ければ自転車で通勤できた。久しぶりの電車は、やはり苦痛。中吊りの広告も直ぐに飽きた。

次の駅のホームが窓越しに流れ始めるとその男性はありがたいことに下車する様子を見せた。そこで私の目についたのがホームドア。電車が止まった。ホームドアと電車のドアがほとんど同時に開いた。その男性も含めて乗車する人より下車する人が多くてほっとする。ベルが鳴り発車のアナウンスが聞こえる。ホームドアと電車のドアがほとんど同時に閉まる。

何故だ?

発車時は、まずホームドアを先に閉めればいいだろうが。電車のドアより早めに閉めれば駆け込み乗車による事故や遅延もないだろう。

発車時、電車のドアの方が早く閉まることもあるのはホームドアを備えた場合、どういう理由だ?

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