「ここのカレーって辛いんですか？」

そうそう、かなり頻繁にある、普通の質問に聞こえるよね。

でも、よーく考えてみて。ここはカレー専門店ではなくて普通の喫茶店なんだよ。

「いえ、そんなに辛くはありません」

そう答えるのが無難なんだよね。

これって、聞かれた側は困るのよ。この質問の意味がつかめなくて、非常に困るのよ。辛いのが好きなのか、はたまた嫌いなのか。辛くないって言って、辛いと文句を言われて残されたら申し訳ないって感じるし、辛いと言って、辛くないからタバスコくれって言われると悔しい。

とはいえ、

「私、辛いの駄目だから」

って言われてもね。なら、ここでカレーである必要はないから他のメニューを選んでくださいってことになる。

あなたの辛さの基準なんて、私は知りません。あなたの好きな辛さのカレーを作ってるわけでもありません。

メニューから迷った挙句、カレーを選んだ人の心は、モノが想像しやすい

「カレーでいいや」

でしょう。その程度であれば、いずれにせよ期待に添えないものであったとしても、大した問題ではない。

こんな質問は、してはいけない。

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