目覚しはいつからかけるようになった?
4季
24節気
12ヶ月
1週間
24時間
60分
60秒
新年を慶び、豆まきをする。桃、梅、桜を愛でて、海へ山へと向かう。
旬を楽しみ、富士の冠雪を慈しむ。
時間に区切りが必要なのは何故だ?
年を重ねるなんて、寿命に不安を感じて保険をかけるなんて、脳が発達した人類だけ。
時間通りに起きなければいけなくなったのは、いつからか。
幼稚園、小学校と次々に経過しなければいけない時代を作られて、それを問題なく過ごすことは成長と呼ばれる。肉体的成長と知識と知恵の習得。
現代人は区切りを与えられないと時間の流れを確認できない。確認できないと、ダラダラと心臓が血液を送っているだけ。ダラダラとしていると己の存在価値がなくなる。存在価値がなくなると生きていけない。
朝が来て、やらなければいけないことは自分たちが生きていくための食料を確保すること。
古より人は食料を自分たちで作ることができる。春夏秋冬、それぞれの季節に適した育てる食料がある。気温と雨、気候を正確に知ることが生きるために必要だった。理由は一つ、命を存続させるため。
目覚ましなんて必要がない。今日の作業は、今日で終わらせないと自然は待ってくれないことは本能で判っているから、太陽が昇れば目を覚ます。
現代人には危機感がない。
今日の仕事は自分でなくても誰かが処理してくれる。私がいなくたって大して迷惑でもない。
だから目覚しが必要なんだ。無理にでも起きて仕事しないといけないのは、自分のため。
自然の摂理や順番を作り変えて生きているから、自分の力では絶対的に逆らえないものが判らなくなった。だから命を無意味に粗末に扱う。
目覚しがなくても、太陽とともに活動を開始できたら。絶対なる危機感を持って。
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