第11話 麻里花が、見た夢は

みんなが寝静まり、寝ていた麻里花は、呪いの家の夢をみた。

そこには女の子がいた。

まだ、五歳くらいの少女だった。

少女は、誕生日に人形をもらって、とても、喜んでいた。

早速、少女は人形遊びをしてご機嫌で、人形遊びを楽しんだ。

すると、人形から黒いモヤが出てきて、少女の身体の中に入っていった。

取り憑いた物は、人形に封印されていた物のようだ。

少女は気付かずに遊んだ。

自分に何かが、取り付いたこともわからずに……

それからしばらくして、お母さんに赤ちゃんが産まれた。

少女は喜んだ。

弟ができたのだ。

弟が生まれて、前のように構われなくなった少女は、寂しかった。

そんな少女は自分見て欲しくて、イタズラをするよになった。

イタズラの筈が自分の怒りで椅子や箪笥などが浮くようになり、ますます 親たちは、娘から離れ、男の子ばかりを可愛がった。

ある日、弟は、少女と遊びたくて、部屋に入って行った。

少女は遊びに来た弟を可愛がった。

しかし、親たちは、弟と遊ぶのを嫌がった。

怒った少女は、テーブルや椅子や箪笥を、親に投げ付けた。

このことがきっかけで、弟は、死んでしまいました。

狂った両親は、少女を閉じ込め死なせてしまった。

両親たちは、家を壊して引っ越していった。

家を取り壊しても、少女が具現化できた。

その具現化した家で少女と弟は時を過ごした。

(寂しい…… 寂しい…… 誰にも会えない……。)

(誰かを誘えばいいのよ)

と、少女たちは思った。

しばらくして、家が建った。

私たちの家に誰かが住んでいる……。

お父さまとお母さまかしら……

違う…… 誰かしら……。

勝手に入ってきて、部屋を変えるなんて……

許せない……

この家は、私たちの家よ!! あなた達は必要ない。

そうだわ!!困らせてやろう。

脅せばいいのよ⁉︎ そうしたら、お父さまたちみたいにいなくなるわ!!

少女は、この住人を追い払った。

やっと静かになったわね……

私たちの家も、元に戻ったし、二人で仲良く暮らせるわ!!

それからしばらく、平穏に過ぎていった。

退屈だわ…… そうだ!! 誰かを誘おう!!

気にいったら仲間にすればいいもの……。

あっ!! 来たわ、この家にくるかしら⁉︎

大人二人に子供一人の三人ね、私たちの仲間になるかしら⁉︎

三人は、家に近づいて来た。

((ねえ!私たちの仲間になって……))

『なっ!! なんだ⁉︎ 誰かいるのか……』

『うわー…… 幽霊‼︎ 幽霊だー』

((仲間になってよ!!))

『嫌だ!! 俺たち家族は帰るんだ!!』

その家族は必死に逃げた。

それから、何人の人を誘ってみたが、誰もが怖がり逃げた。

私たちと年の近い人来ないかな……。

やっと来た……。

((雨を降らせば、こっちに来るわ))

怖がりながらも、家に近づき居間で休憩している。

この子たち、部屋を調べてる。

((この子たちなら、一緒にいても楽しめるだろう……))

((仲間になってくれるかしら⁉︎ 楽しみだわ……))

『うーん……。夢!?……。』

『なんだか、生々しい夢だったわ』

『女の子の体験を夢でみたんだわ……』

『もうすぐ夜があけるようね、 まだ早いから、もう少し休もう……』

麻里花をジッと見ていたことに気付かなかった。



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