第7話 やったあ!! だけど……

しばらく二人とも黙っていた……

そして、再び話しはじめた。

『あのー……』

『えーっと……』

二人は同時に話しかけた。

『あっゴメン……』

『いや、大丈夫……』

『こっちこそゴメン……』

(恥ずかしい……)

(参ったな……)

『加奈美の話って何⁉︎』

『えっと……今日は、色々とありがとうね。』

(フウ……緊張した……)

『俺こそ、安易な考えでみんなを危険にさらしてしまった。』

『ちょっと、怖かったけど……孝介くんがいたから大丈夫だったよ』

『えっ⁉︎そ、そうか、なら良かった……』

(何だ俺、ドキドキする……ああ、そうか、俺は……)

『加奈美‼︎俺は、お前が好きだ……付き合ってくれ‼︎』

『えっ⁉︎ 何、今、私のこと好きって行ったの』

『そうだ……俺は、加奈美が好きだ‼︎』

『本当に⁉︎……』

『本当だ‼︎』

『嬉しい……ありがとう』

『私も、孝介くんのことが好きです。』

『私でよければ喜んで……』

『よかった……』

『加奈美は、今から俺の彼女だ! 宜しくな!』

『こちらこそ宜しくね!』

『加奈美! これ、俺のスマホとメルアド登録しておいてくれないか⁉︎』

『ありがとう……ちゃんと登録するね』

『はい。これは、私のスマホとメルアドね……』

『お休みなさい』

『ああ、お休みまた明日』

二人は玄関の前で別れた。

その時、二対の目が見てたのに気付かなかった。

『ただいま……』

『おかえりー!!』

と、由美が顔を出した。

『おかえりなさい。加奈美、遅かったわね……』

『隣り街の美濃山みのうさんに、自転車で行って、途中から歩いて登ったんだよ』

ガシャン‼︎と、すごい音がした。

私と妹は、ビックリして、母親の所に行きました。

『大丈夫?ケガしてない⁉︎』

母親の側に行くと、まっ青な顔をしていました。

『お母さん、どうしたの⁉︎ 顔色が悪いわよ』

『今日は何曜日⁉︎』

『えーっと第二の日曜日よ』

『なっ、なんて事なの……』

『加奈美‼︎ 何か見たり、起こったりしなかった⁉︎』

『ええ、信じてもらえないと思うけど……』

『美濃山に、古い家があって、そこで子供達の幽霊にあったの……』

『あーどうしましょう……』

『お父さんに連絡しなくては……』

『もしもし、あなた! 加奈美が、山に行って来たらしいの』

『『なんだって、今帰るから‼︎』』

『お母さん、どういう事なの⁉︎ 何か知っているの⁉︎』

『あなた達には、まだ、話してなかったわね……』


『昔、美濃山に、大きな家が建っていたの……』

『そこには、夫婦と女の子と男の子の子供が住んでいたの……』

『その家の女の子は、何かに取り憑かれていたらしく、奇妙な行動と、 家の中の物が宙を舞ったり、壊れたりしたそうよ。』

『その為に、ご両親が祈祷を頼んで、お札を貼って、その力を封じようとしたのだけれど…』

『ますます酷く成って、いったそうよ……』

『そんなある日、事件がおきたの!』

『宙を舞った物が、弟にあたって、死んでしまったの』

『狂った両親は、女の子を部屋に閉じ込めて、死なせてしまったの』

『それから、その両親はその家を壊して、引っ越していったの……』















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