双子の巫女は神社の守り主
「て、ちょっと勝手に書いていいの、こんな↑タイトル」
「マオ、甘いわ。甘すぎるわ。大福餅より甘い! 今時、タイトルはマイたちのような主役が決める時代なのよ!」
「だって、思いっきりメタじゃないのさ」
「うっさいマオ。メタなんて考察が飾りなんてことは、三次元人には分からないのよ」
「そうなのマイ?」
「お姉さんとお呼び」
「ちょっと、マオが先に生まれたんでしょ。年上はマオだよ」
「あんまり細かいと、このキャスターがワラワラ湧いてくるドレノ世界では生き残れないわよ」
「う、でも、マオたちの神格……」
「言うな! 三次元にいるメガネ二人のせいで神格が弱くなっただけよ」
お爺さんが現れた。見るかに紳士っぽい格好だが、こういうのが一番怪しい(マイ)。
その加齢臭漂うお口を開いてきた。
「ほほほ。お二人とも、巫女のような格好をしているが?」
「マイたちは
「マイ、そんなこと言ったら真面目に働いているお姉さんたちに失礼だよ」
お爺さんは元気なことで、と杖を付きながらベンチに座った(マオ)。何の用なのか、さっき零話みてきたから知っているんだけど……。マイ?
「あれ、マイ? あ!」
お爺さんの所に言っちゃった。なんかドヤ顔でメタを喋ってるよ。やばいよ、マイの初めてが危ないよ!
あれ、身体が動かない。
「は⁉ これは三次元のお兄さんたちの共有意識がマオの脚を金縛りにしているの?」
マイがお爺さんと一緒に境内の裏に入っちゃった……。
どうしよう。三次元に逆らえない。これが二次元キャラの宿命……。
マイの聞いたことないような声が聞こえた。
「あぁぁぁぁぁぁぁ。イィィィィ」
マイが境内から出てきた。顔が赤いよ! 何があったの⁉
「ほほほ。お読みの皆さんには申し訳ないが、カクヨムでは書けないことをやってきたのでな。では次はマオくん、布団を敷こうか」
「ひぃぃぃぃぃぃぃ」
マオは思わずお尻を抑えた。
本当に男の娘でもやっちゃう変態さんだー(マオ(泣))
「《鳴神》x3!!」
雄叫びが聞こえた。その瞬間、お爺さんは黒焦げになっちゃった。
金縛りが解けたので振り向くと、チヅルお姉ちゃんだった。
「チヅルお姉ちゃん。怖かったよー」
「もう大丈夫だからね。マオ君なのかしら」
「うん」
僕は思いっきり抱きついて、お姉ちゃんのふかふかなおっぱいを堪能した。
「あら、今日は甘えん坊さんね」
「何か、こうしなければいけないってお告げが聞こえて」
「マイちゃんの服が乱れてるわ。……せめてお風呂で身体を清めましょう」
マオたちが神社を離れようとした時、おじいちゃんが言い残した。
「これだ……から、ほ……ごしゃつ……きは……ガクッ」
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