本屋のタイトでホントな話(仮)
@mirai_kobo
第1話 大学2年生、無職になりました。
大学2年生の夏。僕は、いわゆる『無職』になった。
いままで働いていた職場にどうも馴染めず、数か月で辞めてしまったからだ。
「新しいバイトを探さなきゃ」
口ではそう言いつつも、手に持っているのは求人誌ではなく携帯型ゲーム機。
「ゲームの中のキャラの方がよっぽど働いているよなぁ…」
そう言って新しいジョブ『騎士』を選択
…している場合では無かった。
いくら実家暮らしの大学生とはいえ、昼食や娯楽に使うお金までは支給してもらえない。
このままではジリ貧生活確定だ。
「気分転換に外出でもするか」
求人情報誌でももらおうと近くの書店に立ち寄った。
その目に飛び込んできたのは、『バイト募集中!』の文字だった…
あの日、書店に行かなかったら…
なんてことは今では考えられなくなってしまった。
これは、1人の大学生が実際に体験した書店バイトの記録である。
本屋のタイトでホントな話(仮) @mirai_kobo
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