第4話
☆ バス乗務 以外の仕事 ☆
イベントなどがあれば、大量輸送の為の
臨時バスなどが出ます。
その時、大きく二つに係が分かれます。
バス運転を担当する乗務員と、
現場でバスを誘導や指示をしたり、
お客様をバスに案内や、通行人と
事故が起きない様誘導する地上員。
ただ地上員になる方は、普段事務所にいる
運管や上司がなる。現場で危ない
場面があっても要領がわからず、係員の
目の前で事故になったケースも
報告されている。
イベントの際に、必ず他車との接触事故
や人身事故が発生していたので、
私は事故を何とか食い止めたいと考えて、
その日は休暇を取って、現場で危険な
場所などでバスの誘導や通行人に
危ないから下がって!などしようと、
安全係で参加した。勿論会社には
許可をもらいお給料も無く奉仕として、
ごますりや残業代が欲しくてやった
訳ではない。
その日の結果は毎年3件以上
事故があったのが、1件に減った。
それも、停車中に相手の車両が接触してきた
ので、実際はゼロと同じだった。
これは、私もだが乗務員も一生懸命、安全に
任務を全うし、また現場の地上員も私を見て、
危ない場面になると一緒にバスが接近します!
下がってください!と声を出して危険を
回避し、一致団結した結果だった。
それから私は会社から評価され、イベント
があれば、安全係の地上員は大柳!という
ように勤務する様になった。
そしてある日、男子プロゴルフのツアーが
近くのゴルフ場に来ることが決まり、
その大量輸送が我が地元のバス会社に
決まった。
阪都宇津バスだけでなく、親会社の阪都バスや
西都バス、西都阪都バスの阪都グループ総勢
のビックプロジェクトでした。
そのビックプロジェクトの係員の一人として、
私が指名された。乗務員が地上員に指名
されたのは私くらいでした。
他の会社からは、営業所所長など事務所要員
ばかり。
そして私はグループ会社のバスを、誘導灯2本と
無線機を使いバスを要領良く捌いた。
ただ、笛や大声は、ゴルフ選手の邪魔に
なるので禁止でした。
私の人生の中で貴重な体験だった。
そして、阪都バスの各営業所の所長に
顔と名前を覚えてもらい、
子会社の、乗務員だが有名人になった。
これからバス会社に勤めたいと
思っている方は、
運転だけでなく、何でもやる気構えが
必要です。
でも乗務員で頑張りたい!
それでも十分大丈夫です。
人との出会いを大切にしていたら、
きっと自分に返ってくると思います。
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