第7話

離婚もして、転職もして、毎日忙しく過ごしていた。

移住して2年。

ある日、犬が死んだ。

今思えば、病院連れて行って、とか、しんどい、とか、私に訴えかけていた。

なのに病院に行くのが遅かった。

もっと早く気づいてあげれば、今でも側に居てくれたはずなのに。

今でも思い出すと、泣き叫びそうになる。

後悔ばかり。自責の念でいっぱい。

ずっと長く、苦楽を共に過ごしてくれたのに、何もしてあげられてない。

その次の年、また2匹目が死んだ。

その時に思った。

1匹目の子が1番に死んだ理由がわかった気がした。

本当にありがとう。ごめんなさい。

やっと少し前に進めた。



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