第6話

私は、暮らした事もない場所にある、実家に移住?した。

仕事も見つけ、すぐ働きだした。

自分の人生が、やっと楽しくなってきた。

十代の頃は、中二病なのか何なのか知らないが、いつも早く死にたいと思っていた。

確かに、同年代の人より、少し不幸だった。

死にたくなるような出来事も、人よりはあった。

そんな中、たまたま犬を飼ったら、死にたいけど、死んではいけない、と思うようになった。

死んではいけないけど、犬が死んだら、死んでもいい、と思った。

そんな中、結婚してみた。

死んでもいいけど、犬が死んだら、子供を考えよう、と思った。

先を見て、生きるようになっていた。

それに気づいたのは、独身に戻って、犬のお陰で、自分の人生のありがたさを、理解出来たからかもしれない。

犬に感謝。一生頭が上がらない。

今は、生きるのに執着したのか、とても楽しく、幸せと思う。

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