第13話 HAPPY END

「おっはよーかつやくん!そろそろ学校行こ!」

「今日も相変わらず朝来るの早いな」

「えへへ、そりゃね」

あの日、俺たちが一緒にいたいと伝えた時から

だいたい2週間ぐらい過ぎた。


その日以来、西沢が俺の家に来る回数の方が多くなった。

まあ、そりゃ俺が行く時だってあるけどな。


俺たちの日常は2週間たったとはいえ

特に変わったわけではない。


いつも通りに一緒に学校へ行って、一緒に部活をして

一緒に帰る。それが俺たちの日課だ。


「はぁー今日も平和だねぇ」

「そうだな、やっぱり楽しい平凡な時間が一番だろ」

「はは、それもそうだねー」

「まあ、たまに刺激があるのも悪くはないよな」

「刺激ねぇ、じゃあ目を閉じてください」

「ああ」



その日俺たちは始めてキスをした。



こうしてこの物語は完結を迎えることができたんだ。

どこの物語にでもあるごく普通のHAPPY ENDだ。

でもそれは俺たちがお互いのことを知ったから訪れたんだ。

そうこれからもその繰り返しなんだ。きっと…



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君を知りたくて 土呂 @toro515

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