第4話 入れ替わっちゃった

この日、諸星大輔は放課後いつものように部室でみんなが来る前に

準備をしていた。昨日千秋が部員に入ったことを部長に伝えた後に

千秋の入部用紙を昼休みに書いて、あとは彼女に確認をするつもりだった。


「そういえば新城くん、今日も確か風邪で休んだっけか。

西沢のやつも心配してるみたいだったし、

元気になったらここで盛り上げてやるか…」


諸星が独り言を言った後にドアが開いた。

その中に入ってきたのは千秋、西沢、佐野の3人だった。


「た、大変なんです諸星さん…」

「ど、どうしたんだよ佐野?お前なんかいつもと口調違くないか?」

「そんなことより私達中身が入れ替わっちゃったんですよ!」

「はぁ〜?いくら相手が俺だからってそんなビックリに引っかかる

わけないだろ」

「ほ、本当なんですよー諸星さん。私も千秋ちゃんと入れ替わったんですよ」

「ち、千秋ちゃん?えっじゃあそこにいる西沢は?」

「あっれー?諸星先輩分っかんないんですか〜?私ですよ。佐野歩だよー」

「お、お前ら…ちょっと待ってろ…」


いまいち状況の読めない諸星だったが少しの間、

何も口にせず頭を整理していた。


「そうか…。入れ替わってしまったものは仕方ないな。

そうだなこの問題は新城くんに解決してもらうことにするか!

よし!とりあえず部活後渡すものがあるからそれまでは何とか

その姿で1日過ごしてくれよ」


「はーい」

3人同時に返事をした。





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る