第9話 運動オンチ
運動オンチ というものを皆は知っているだろうか?
致命的に運動が出来ない事、また、その人を指す。
まあ、本人からしたらどうしようもなくしょうがないものではあるのだが。そう……どうしようもないのだ……勢い余って街を消したりしても……
時は遡る
「パワーのセーブもかかるようになったし久々に運動するかな」
いい天気だし、暇だし
「ご主人、運動と言っても何をするのだ?一人じゃできることも限られておろう?」
「何言ってんの?お前も来るんだよ」
「えー」
殴りたい、この笑顔
「いいからついて来い」
「私はここでゴロゴロしながらお菓子を食べて休日を貪りたいのだが……」
「お前、年中無休で休めるだろ。というかデブまっしぐらですけどいいんですかい?アイギスの旦那?」
「そいつはちっとやべえかもしれねえな……小僧!ちょいと外回り行くぞ」
ノリがいいのはまあ良しとして小僧呼ばわりとは……あ、そういえばこいつ……
「ババアだとか思っただろう?」
「イイエマッタク」
「思っただろう?」
「ソンナワケナイジャナイデスカ」
「こちらのセリフだ」
「ソウダバッ……ダンナハヤクイキマショウ」
「ねえ?いまババアっていいかけたよね!?言いかけましたよね!?」
「セヤナー⤴」
「もうついていかないからな?」
「デブ……」
よし逃げろ!
「私にワープがあることを忘れてはいないか?」
「高いところに逃げればもーまんたい」
「チッ……ならこれでどうだ!」
突然空が黒く染まる
何事かと上を見てみれば
「ラ〇ュタじゃねえか!!!」
ジ〇リはアカン!消される!
「違うあれは前川ピュタだ!」
「そんな一部にしかわからないネタやめろっ!てか!日照権とかいろいろあるからあれ消せ!」
全国の主婦の敵だわあんなもの!
「わかったわかった」
唐突に姿を消すラピュ……前川ピュタ
「じゃあこれならどうだ!」
光の輪が大量に浮かび、魔法陣が現れ回転を始める
「待て待て、それ絶対市街地で撃ったらヤバイ奴だよな?」
そんなことを言っている間にも光の輝きは増していく
「ちょっ!こらマジでやばいから止めろ!吹き飛ぶからここら一体が!」
アカン……マジデアカン
「滲み出す混濁の紋章」
ん?なんか聞いたことのある詠唱……
「 不遜なる狂気の器 湧き上がり・否定し・痺れ・瞬き・眠りを妨げる爬行する鉄の王女 絶えず自壊する泥の人形 結合せよ 反発せよ 地に満ち己の無力を知れ」
それは多方面で不味いのでやめてください!
「破道の九十黒ひっ―――!!?!?」
後ろに回って抱きついた、そんでまさぐりながら
「このまま飛び立って変態飛行と行きますか!」
「ちょっ!まって!」
「待たない!」
爆音を立てて飛び上がる、にしてもこいつ本当に抱きしめるためにあるようなやわらかさしてるなオイ
「ご主人……私にも責任があるとは思うのだがその……」
「お?今更揉むのをやめろって?やめてやらねーよ!」
「いや、それは別に構わないのだが……下……」
おっと俺は漫画の主人公みたくおったてたりは……
「おっ建てたものが無くなってんじゃねえか!」
街ごと綺麗さっぱり無くなっていた……
「……神様に謝りに行こう」
「……そうだな」
このあとめちゃくちゃ謝った
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