第7話隕石にはお帰りいただきます

「ウッソだろおい」

目の前にはインディ〇ンデンスデイ、アルマ〇ドンよろしく巨大隕石が迫っていた。


「ご主人!おっきな石が降ってきたよ!」


「そうだな!おっきな石が降ってきたな!」

マジかよ……繰り返し言うが文字通り、おっきな石が落ちてきている


「御主人、自分でやった事は自分で片付けるんだぞ?」


「ワープでどうにかならない?」


「無理だ」


「オプトちゃんあれ切れない?」


「よゆう!」


「マジか!それでいこう!」


「うん!でもたぶんこの街なくなっちゃうよ?」


「そこはワープで隕石に押し付けて……」


「同じ神器の攻撃だ、飛ばせるわけないだろう」


「マジかよ……どうすんだアレ……」


「やはり、ご主人の言ったジャンプして押し返すっていうのが確実そうだな。」


「マジで言ってる?」


「逆にそれが一番早いと思うんだが」


「マジすか……」

マジばっかり言ってる気がするがそのぐらいボキャブラリーが減るほどの事態だ、許してくれ。決して作家がワナビだからっていう訳じゃないぞ!


「じゃあ早速行くぞ」


「れっつごー!」













「御主人、準備はいいな?」

俺達は、広い何も無い広場に来て作戦会議を終え、実行に移ろうとしていた


「いいけどさあ、なんで脱がなきゃいけないの?」


「熱で服なくなってもいいなら良いぞ」


「あ、はい」


「じゃあいこー!」

そういってどう見てもただのシャーペンに戻るオプトちゃん


「お前は戻らないの?」


「私は戻らなくても大体の効果は発揮できるからな」


「そーですかっ―――!!!!」

アイギスを抱えて全力で踏み込んだ。瞬間、高度6000mまで上昇しあることに気付いた。


「隕石なんか凹んでね?」


「飛ばしたからな」


「鉄だよなあれ」


「鉄よりも硬そうな合金だな、ニッケルかなにかだろう」


「それがあんだけ凹んだのか」


「飛ばさなかったら隕石が落ちるのとどっちがいいか分からなかったな」


「おおぅ……」

気をつけなきゃ……


「まあ、いい。対象まであと15秒!構えろ!」

言われてとっさに構えたら……



どーん!!!!!!!!


「なんかビーム出てんですけど」


「そうだな、聖剣だしそんぐらいは出来るだろう」


「てか、隕石半分位消えたんだけど」


「そうだな、触れた物を消せるからな」


「思ったんだけどさ、地上からオプトちゃん投げるだけで良くない?」


「確かに……ッ!!!前を見ろ!もうすぐだぞ!」


「やべ―――ッ!!!?」

びたーん……ぶつかった……


「あれ?地面遠くなってね?」


「だって押してるからな」


「マジかよ……」


「ここから地球にジャンプすれば反作用で帰るんじゃないか?」


「ただしクレーター不可避な!でもそれ賛成!このままだとどっか行くわ!!」


やばい、大気圏外はまずい。オゾンより下なら問題ないけど……あれ?オゾンより上でも行けんじゃね?


「ってそんなこと考えてる場合じゃねえ!」


「そうだな、私は夕飯はラーメンが食べたいぞ?」


「わたしはぎょうざもたべたーい!」


「のんきなこったなおい!てか、お前高いところ平気なのかよ!」


「落ちてなきゃ大丈夫、だから落ちる時は同化して帰る。」


「ふーん」

無視して飛び立った


「あっ、ちょっま!……ちょまてよ!」

そんなキ〇タクみたいにならんでも……


「ここまでおいでー!」


「ひっ!ぐっぅううぅ……後で怒るからな!」


「漏らすからの間違いだろ!」


「ひゃっほおおおおおおおう!」

「わああああああい!!!!」

「ぎにゃああああああ!!!!死ぬうううう!!!!」














「ひっぐ……ぐす……」

まだ泣いてやがる……


「おーい!俺は夕飯の買い物行くからまってろよー!」


「ラーメン…」


「分かってるから!おとなしく待ってろよー!」


「うん……」

がちゃりと音がする













「どうしてしまったのだろう私は……」

本来なら御主人のサポートをメインとするはずの私がこのざまとは……

聖鎧も落ちたものだな……


「ん?なんだこれは」

視界の端に奇妙なものを見つけた。手に取ってみると


「わっ!」

突然電源が入ったのか喋りだし動きだした、てか、浮いてる?


「なんやなんや!えろうべっぴんさんやな!あのボンクラこんな女連れ込んでどうしたんや―――っ!?2016年!?!?8年も寝とったんか!?」


なんか、目の前の黒い石が浮いてる、そして喋ってる


「なんや?ワイのこと見つめて?もしや!ワイに惚れたんか!?せやろなあ……ワイかっこええもんなあ……」


ていっ……!はじき飛ばしてみる


「うわっ!嬢ちゃん何するんや!」


「弾いた」


「そないなこと聞いとるんとちゃうわ!」


「五月蝿い」

ズビシイッ!


「嬢ちゃん……ワイだって怒るんやで?」


「ごめんごめん」


「まあ、ええけどな。所で嬢ちゃん、あのぼんくらのなんなん?彼女?嫁はんか!?八年たったしなあ……そんな事あるんやなあ……」


「むしろ、私が聞きたいんですけど……あなた何なんですか?」


「お?それ聞いちゃう?」


「聞いちゃう」


「じゃあ、ワイもお嬢ちゃんの下着の色聞いちゃおうかなあ……」


「ピンク、はい答えて、何者?ってか物?」


「おおぅ……躊躇せんのな。そいなら答えたるわ、ワイは神からの使い!って言っても信じねえか」

固まった


「本当ですか!?実はわたしも……」

「嘘やで」


「ドブに投げ捨てるぞ?」


「悪かった悪かったから掴みかかってこようとすな!」


「早く話せ」


「ってか、嬢ちゃん、私もとか言ってなかったか?神の使いなんか?あのぼんくらに?」


「ええ、まあそんな感じなんですが結構複雑なので本人が帰ってきてから話します……」


「そか。まあ、ワイも神の使いじゃないだけで出身は同じっちゅーか、お前、たぶん俺の娘やで?」


「は?」

素っ頓狂な声が出た


「だから、お前、俺の娘やで?」


「ちょっとそれどういう……!?」「アイギス助けてくれあえええうああえあえ!!!!」「あいぎすうううううぅぅぅぅ泣」


「なんですかもうこんな時に!」


「ほれ、行ったれや嫁はん」


「なんなんだ御主人!」


「それが、セールでね?お肉が安くなっててね?」


「それで、被害は?人死は?」


「さすがアイギス話が早い!」


「言ってる場合か!早くあのバカ神に直してもらうよう頼みますよ!」



「ねえ?バカ神っていうのやめない?」


「「突然現れるなこのバカ神!」」


「あ、そういう事言っちゃうんだ!もう直してあげない!」


「あんたの嫁さんに、この前私に手を出してきたこと」

「待て待て待て!分かった、分かったから!」


「理解が早くてよろしい」









「ほい、治したよ。次からは気をつけてね?」


「お前がステータスモリモリにするからだろ!」


「すいません……」


「せめてもう少し抑えられるようにしてくれませんかね?」


「んー、出来なくはないか?」


「じゃあやれ、今すぐに」


「えー、なんでそんなことめんどうくさ」


「嫁」


「ハイやります、今すぐやります」

便利だな、その魔法の言葉




















次回 第8話 スポーツへの挑戦



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