自然の詩
泣き止まない君に 誰もが溜息を吐く
君の気持ちなんて 誰も考えちゃいない
心があるなんて 思っていないんだろうな
傘が受け止められなかった涙も
傘からぽつりと零れてくる雫も
苦しいくらいに染み込んでくるんだ
ねぇどうか泣き止んで 雨音に掻き消された声は君に届かず 水溜りが出来てく
あぁもうダメなんだよ 全身に流れ込んだ雨は外に溢れて ぐちゃぐちゃに濡らしてく
踏まれるのは慣れて 誰にも不満を言わず
これが日常だと 誰もに笑いかけてた
見上げた瞳には 晴れ渡る君が映った
青く染まって虹をかけてく君と
雲間から顔を出した太陽が
水浸しのぼくを乾かしていた
ねぇどうか笑っていて 青空に溶け込ませた声は君に届いて 陽光を強めてく
あぁもう仕方ないね 眩しさに細められた視野は不意に歪んで 涙を溶かしていく
時が経っていつか人が消えても
ぼくと君はずっと変わらないよね
君が消えていつかぼくが消えたら
空と陸はきっと黒くなるかな
ねぇどうかそこにいて 上げた目に君がいないそこは雲に染められ 灰色に満ちていく
あぁもう見えないんだ 暗がりに描きたされた影はすぐに繋がって 晴れ空を求めてた
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