寒空の下の詩
あの子の元に 行きたいと思った
けれど僕には 歩く術がない
風が吹いたら そこに行けるかな?
淡い期待は 冷たく吹かれる
強い風は単に 僕を空に放ち
落ちていく体に 寒さだけ残した
ゆらりゆれて地面に 舞い落ちた僕は
向かいたかった場所より ずっと遠い場所で
届きもしない愛を 呟くことすら
出来ないまま虚しく 君を見てたんだ
君の近くに 行きたいと願った
けれど僕には 翼なんてない
足さえなくて 近付けないんだ
淡い願いは 冷たく朽ちてく
変わる季節はただ 僕らの色を変え
無情に枯れさせる …もう少し待ってくれ
ゆらりとゆれた君が 地面へと落ちた
叫べば聞こえるかな もう時間が無い
愛してるの叫びは 風に攫われる
踏みつけられた僕は 音を立て朽ちた
秋は冷たく消えて 冬が訪れる
小さな恋はここで 小さく終わるよ
僕だけのお話は 共に枯れていく
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