小学校の黒板横にある節穴。そこに決して指を入れてはいけないという。もし入れてしまったら指を持っていかれる、と。子供ながらにその恐怖心と、好奇心が揺らぎ、日々を過ごす。物語はそんな小学時代から青年時代へとシフトします。小学時代は序章、本当の恐怖は青年時代に起こりました。夢なのかそれとも現実なのか。ラストに関わることなので詳しくは述べませんが、終息したはずの恐怖がまだ続いていた、という『リング』のようなラストを彷彿させます。最後の最後まで安心してはいけません。