肩肘張って恵方巻を食べないのもどうか。
恵方巻。
関西の方の風習らしいけど、それをコンビニが利用して利益に繋げようとしている。
そして、その事がちょっとした社会問題に。
従業員に対して過剰なノルマを課したり、従業員に買い取らせたり。
企業が従業員に不当な要求を強いている事が、一部で明らかになっている。
また売れ残りの問題。
要するに余剰生産。
まあ、色々と問題はある。
ただ恵方巻を広めようとする事は責められるべきものではないと思うんだよね。
単なる経営努力の一つにしか過ぎないだろう。
そして、その是非も当然にあるだろうが、先の問題とは別に考えるべきなのではないか。
例え企業側の労働環境に問題があっても、マーケティングの戦略まで一緒くたにして批判する事は如何なものか、と。
勿論、個々人が不満のある企業に対して不買運動をしたって構わない。
でも、それならば恵方巻以外の商品も買うべきじゃないし、他のサービスも利用すべきじゃないと思うんだ。
企業のやり方に異議を唱える為の不買なら、その企業は一切、利用すべきじゃないよね。
自分の都合での不買をして、それを企業の所為にしてしまっては、ちょっと身勝手な様に思う。
結局、それじゃ、企業の身勝手で労働者を苦しめる事と変わらなくなっちゃうんじゃないの!?
中途半端な主張を盾にして、消費しなかった事を正当化しているに過ぎない。
そういうケチな言動がしわ寄せとして労働者を苦しめてもいるんじゃないのかな。
勿論、食べ物は好き嫌いも大きいだろう。
そして恵方巻といっても、太巻だよね。
だから太巻が嫌いな方は無理に食べる必要はないだろう。
でも、それもまた恵方巻だけ食べないとなると、おかしいよね。
(嫌いな具が入っている場合は別として)
食べたければ、食べればいい。
コンビニで買ってもいいと思う。
無理に構える必要はないんじゃないのかな、と。
少しでもお金の流れを良くして、企業が儲かれば労働環境の改善に繋がるのかもしれないし。
そして、それとは別に問題のあるところには声をあげる。
労働者に対する不当な扱いは許すべきではないだろう。
断固として改善を求めていくべき。
その必要性はある。
ただ一緒くたにするのは如何という事。
そして一つだけマーケティングの戦略の方を批判すると、恵方を向いて食べるという食べ方まで指定する様な広め方は良くなかったのかもね。
単に節分には太巻(恵方巻)を食べよう!で良かったと思う。
結局、その事で余計な反発を招いている面もあるんじゃないのかな。
ただ、それも不買の理由としては疑問。
かぶりつく食べ方が下品だとの声があるけども、だったらば、そう思う者が上品な食べ方を広めるべきなんじゃないの!?
そして、そこまでする必要があるかどうかはともかく、消費者が好きに食べればいいだけの事。
私は此処数年、毎年、恵方巻を食べているけど、恵方を意識した事は一度もない。
普段、太巻を食べるのと同様に食べています。
今後、恵方巻という習慣が日本の全国で根付くかは分からない。
コンビニが仕掛けた、戦略が成功するのか。
その為にも企業側は自浄努力が必要と考える。
労働者を不当に虐げる様な事を続けていたら失敗に終わるだろう。
一方、消費者も冷静になる必要があるのではなかろうか。
見境なく否定していたら、どんどん自分達の首を絞めるだけ。
特に最近は見境の無い主張で余計なものを巻き込む様な事が増えている様に感じる。
それでは、その主張に一理の正当性があったとしても、自らその正当性を放り投げる様なもの。
その結果、悪事を働くものの利になっちゃうんだよね。
そして、それは市民への苦痛として返ってくる事になる。
確かに、そもそもは企業側の手段に問題があって、その事の自業自得でもあるだろう。
でも、だからと言って消費者側に免罪符が与えられる訳でもないと思うんだ。
行き過ぎた批判が今度は自業自得として消費者に返ってくる。
その事も気を付けなければならないと思う。
恵方巻を売る為の過程において企業側は反省しなければならない点はあっただろう。
しかし恵方巻を売ろうとする事自体まで否定する様な事には警鐘を鳴らしておきたい。
そんな風に私は思うのです。
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