米国の今後、日本の今後をフィクションで考えてみる。

米国のトランプ大統領が暴走を始めた。


まあ、公約通りと言っちゃ公約通りなのかもしれないけどね。


要するに、こういう事をする者を米国民はリーダーとして選んだという現実。


それくらいにグローバル化等、先進国がこれまで進めてきた方向性に対する不満が大きかった面は無視出来ないだろう。


しかし、だからと言ってトランプ大統領のやり方を支持出来るかと言うと疑問も大きい。


あくまでも私の個人的感覚の話になるが、そもそもトランプ氏は大統領に就任する前から疑問が大きかった。


それでも一部の市民からは絶大な支持を得てもいたよね。


勿論、疑問を感じる私の方がおかしいのかもしれない。


だから、米国民の民意としてトランプ氏が大統領になる事には反対するつもりは無かった。


そして、暴走を始めた今も、それは変わらない。


外国はその様な国に対して、自国がどうするか、だと思うんだよね。


外国に対して、こうしろ、とは言えないだろう。


意見は言えたとしても、命令はおかしいよね。


逆に命令は出来なくとも意見は出来る。


そういう意味で私が感じた疑問を日米の今後を絡めたフィクションとして書いていきたい。


先ずトランプ大統領は公約を実行しているに過ぎないとの見方。


確かにそうなのかもしれないし、公約の不履行はトランプ氏の勢いに水を差す事になるのかもしれない。


しかし、そもそもの公約が極端過ぎた印象が私にはある。


そして、選挙戦術としては、その様な手法を許容せざるを得なかった。


現実として市民から一定数の支持があった訳だから。


その結果、トランプ氏は勝利し大統領に就任する事に。


だからこそ、本来は反対派に対する配慮がどれだけ出来るかが焦点になると私は考えていた。


私の感覚で言うと、勝者は敗者に


「勝利の女神は我々に微笑んだ。よって我々に有利な方へ進めさせて貰うが、あなた方の事も最大限、配慮をしよう」


というスタンスがいいと思うんだ。


パーセンテージで表すと勝者が51%で敗者が49%。


要するに勝者は敗者と比べて2%だけ得をする。


そうする事で敗者も次の戦いまでは勝者に全てを委ねる気になれるのかもしれないよね。


しかしトランプ大統領は反対派に対する配慮をするどころか、刺激する様な事をし続けている。


勝者が勝ち誇って、更に敗者を痛め付けるかの様に。


勝者の利得をどれだけ拡大するか。


そんなんで本当にいいのか!?


甚だ疑問に感じるのです。


果たして今後、米国はどうなっていくのか。


そして我が国、日本はどうなっていくのか。


誤解無きよう一応、申しておくけど、私は決してトランプ大統領就任後の反対派の言動を擁護するつもりはないよ。


民主的な手続きを経て誕生した正当な大統領であるトランプ氏に対して、デモを起こすなど、余りにも早過ぎる様に思う。


しかし、大統領就任後のトランプ氏の言動は反対派の主張に正義を与えてしまっている面もあると思うんだよね。


勿論、だからと言って、暴力に訴えていい訳でもない。


そういう意味で反対派の言動にも疑問は感じている。


ただ、このままトランプ大統領が強硬姿勢を貫いた場合、反対派の憎悪は膨らむ一方になるのではないか。


そして対立の溝を深めれば深める程、お互いを許せなくもなる。


場合によっては反対派のテロを助長する事にもなりかねない。


そうなったら、例え外部からのテロリスト流入を防げたとしても何の意味も無くなってしまうだろう。


そして、その先に待ち構えているのは、米国の分裂・解体。


その様な事態も招きかねないのではなかろうか。


分裂・解体までいかなくとも米国自体が疲弊する事は十分に考えられると思うんだよね。


そして、もし、そんな事になったら、一番、困るのは日本だろう。


米国が分裂・解体、或いは疲弊する事により、日米安保が崩壊したらどうなるのか。


中国とロシアに攻め込まれると思うんだ。


中国には沖縄・九州を奪われてしまうだろう。


下手をすると四国まで失う事になるのかもしれない。


そして、ロシアには北海道を奪われてしまう。


その結果、日本人は本州に閉じ込められる事になる。


江戸時代は幕府が自ら鎖国をしていた。


今度は外圧による鎖国を強いられる事になるのかもしれない。


そして本州という限られた土地で日本人は家畜の様に扱われる。


本州は畜舎の様なもの。


あ~考えただけでも恐ろしい。


勿論、此処で書いた事は私の妄想、あくまでもフィクションにしか過ぎない。


しかし現実に米国では危険な兆候がある様に思う。


それが今後、軌道修正がなされていくのか、そのまま突っ走っていく事になるのか。


いずれにしろ外国は対応に追われる事になるだろう。


その際に日本はどう立ち回るべきなのか。


米国がどういう方向へ向かうのかに関わらずに、日本は自立へ向かうべき、というのが私の持論。


米国だって、いつまでも大国であり続けられるとは限らない。


これから崩壊に向かうのかは分からないよ。


例えトランプ大統領の代でそれを免れ得たとしても、いつかは崩壊するのかもしれないよね。


その時までに米国からの自立が為されていないと、此処で書いた事が現実になっちゃうのかもしれない。


米国のアジアへの影響力が衰えた時、日本が自力でそれを補える様にならなければ、ね。


戦争というものは戦争をする事のメリットがデメリットを上回った時に起こり得ると考える。


だから我々は常に戦争をする事のデメリットをメリットよりも大きくしておく努力が必要。


そして今、世界は国際協調路線に揺らぎが生じてきている。


それが英国のEU離脱。


トランプ大統領の誕生に繋がったのではないか。


そして、この流れは国際的な枠組みでの戦争に対する抑止力を弱める事になると思うんだよね。


この様な状況の中で、いつまでも安全保障を他国に依存している事は将来、他国に戦争をするメリットを与える隙となりかねないだろう。


自分の国は自分達で守る。


そもそも、それが当たり前だと思うんだ。


日本はその当たり前に立ち返る必要性があるのではないか。


そして自立して自力での安全保障を高めていく。


それが他国に対して戦争をする事のデメリットを提示する事になる。


そのデメリットこそが戦争に対する一番の抑止力になるのではないか。


私はそんな風に考えます。


私に直接の子供はいないけど、同胞と思っている日本人の子孫が酷い目に遭わない為にも、私はネットの片隅で、米国からの自立を訴え続けたいと思う。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る