応援コメント

第44話」への応援コメント


  • 編集済

    読了しました。

    面白かったです。丁寧かつ繊細な圧倒的筆力に感服すると共に、文章もキャラも世界観もあらゆる意味で「美しい物語」だと感じました。この一言に尽きます。また途中で長い歳月を掛けて紡ぎあげた作品だと知り、改めてじっくりと再読したいなとも感じています。

    作者からの返信

    最後まで読んで頂いて本当にありがとうございました!

    いやもう、こんな訳の分からない、テンポの遅い、エンタメ要素の少ない、無駄に長い長編を忍耐強く読んで頂いたばかりか、素敵なレビューまで……。本当にありがとうございます(>_<)

    表現のひとつひとつにこだわるあまり、書き上げるまでに何年もかかってしまいましたが、祭人さんの心に少しでも何かを残せたのなら、それが一番嬉しいです(^_^)

  • 未来の物語は、これから紡いでいけばいい。運命に導かれた2人なら、きっとまた出会えるっ!!

    ああ、素晴らしかったです。綺麗でした。文字に魅せられるとはまさに、って感じでした。

    うん、物語も含めて、良い物読ませて頂きました。

    凄く良い余韻。

    終わっちゃったなぁ。。

    どうもありがとうございました。

    作者からの返信

    最後まで読んで下さって、本当にありがとうございました(^_^)

    書いては消し、消しては書いての試行錯誤を繰り返しながら、数年かかってようやく完成させることが出来た初めての長編小説なので、こうして褒めて頂いて本当に嬉しいです(>_<)

    読み終えたあとの余韻はすごく意識して書きました。なんというか“少しさびしいけれど爽やかな、夏の蒼空のような読後感”を目指していたので、「凄く良い余韻」と感じて頂けたことは、作者としてこれ以上ない喜びです(^_^)

    まだまだ未熟な作者ですが、これからも物語を紡いでゆきますので、お目に留まることがあれば、またよろしくお願いいたします。

    本当にありがとうございました(^_^)


  •  読了後、しばらくして、「ミルイはピーターパンに似ている」と、いきなりひらめきました。少年口調もそうなんですが、存在がピーターパンです。彼女は綺麗な少女に育ちましたが、中身は小学生のままだったのだと思います。
     自分のチカラを否定したくせに、「母親を助けるために」自分が消えることを望みます。自分が消えれば本当に母親が助かるなんて保証はないのに、そうしたのは、チカラを信じているからではなく、神仏にお願いする気持ちと同じ「誰か助けて! お願い!」という気持ちだと思います。彼女の行動は、彼女が取る行動として「正しい」。(その後の、残された人たちのことを考えれば、やってはいけなかった行動なのですが)
     そして、彼女は消えてしまった。


     ここから先は、考察(?)です。独り言みたいなものなので、あまり真面目に取らないでください。
     この作品を評価するなら、間違いなく、★★★★★です。(あとで、レビューを書こうと思っていますが、まだ、読み終わった興奮でレビュー文が思いついていません。できれば作者様の意向をお聞きしたいです。この作品はどんな路線で売り込みたいですか?)
     ただ、じゃあ、★★★★★★★★★★かというと、そこまではいかない。
     作品や登場人物に肩入れしないで突き放して考えると、果たしてどんな作品だったんだろう?

     冒頭で、「物語のラストに、ミルイはいない」と分かるような主人公のモノローグが入っている。
     あんな感じで始まる作品は他にもあるし、冒頭で読者を引きつける役割としてはいいと思う。
     けれど、あれがあったために、かくれんぼの結果「ミルイはいなくなる」ことが予測できてしまった。それは良かったのだろうか。タイトルに「神隠し」とあるから、それでもいいのか。
     いきなりミルイが飛び降りるシーンから始まり、「飛び降りた結果がどうなったか分からない状況のまま」時間が遡って日直の仕事のシーンとしても、冒頭の「興味の引きつけ」は充分だったのではないか。いや、それでは作品のイメージが「幻想的」ではなく、もっとライトノベル的な、読者層が違うようなイメージになってしまう可能性もある。

     ミルイとの逃避行の前と後では、別の物語のようにも思える。描かれ方が変わった。その前の第16話あたりからが転機だったのだろうか。
     第16話くらいまでは「不思議で魅力的な少女」が絡みながらも、ごく普通の学園ものだった。
     より正確に言えば、冒頭に「少女」=ミルイを出してきて、ミルイについて深められていくのかと思ったら、友達の半井や杉原とのシーンが割り込んできて、「友達はどうでもいいから、ミルイ出して」と思うこともあった。友達が出てくることに魅力がなかった。
     ただ、この友達は伏線で、のちに主人公が打ちのめされる(置いてきぼりと感じる)原因になる。必要な人物。それならば、友達の出て来るシーンを「余計だ」と思わせてはいけない。
     場合によっては「都合のよい脇役キャラ」と思うこともあった。(ミルイが主人公の電話番号を知ったのは、杉原から聞いたから)

     弟に関しても同じく。主人公を大きく揺さぶる存在になる。
     友達とは違って、余計な脇役とは思わなかった。主人公の家庭環境を表しているな、と思った。けれど、だったらもっと、登場初期から家の経済状況とか主人公が「責任感ある長男」であることとかを引き立てる役割を持っても良かったのではないか。
     そのあとで、弟のトラブルが入る方がいい。それから、ひとことでいいから、家出した兄が帰ってきたときに、彼の言葉が欲しかった。彼の成長を見たかった。

     逃避行の瞬間は、読者の私は主人公と一緒に「行こう!」という気持ちだった。
     けれど、だんだんと、主人公が何を考えているか、分からなくなってきた。
     彼らに目的がないのは分かってはいるが、読み進めるうちに「彼らは本当に、どこまでも行こうとしている」のか「自殺する場所を求めている」のか「いずれ終りが来ると分かっていて、不安と戦いながら前に向かっている」のか、分からなくなった。
     読者に明確に分かるようなことを書かずに進めていくのも、ひとつの書き方だと思う。だが、個人的には、あの瞬間に、一緒に「行こう!」と思った主人公の心が分からなくなるのは勿体ないと思った。

    「性描写あり」レーティングになっているけれど、それを付ける必要はなかったのではないか。(具体的な描写がない場合はつけなくても良い気がする)ついていると、そこで引き返す読者も要るはず。
     ただ、そもそもあのシーンで、ふたりが性行為をする必然性がまったくなかったと思う。精神的には未熟であり、母親を「男遊びしている」と言って嫌っている思春期の少女が行為に及ぶだろうか。一般に「君のことを知りたい」を暗喩で行為を意味することは分かっているが、彼女の場合は、本当に言葉で語り合うことで主人公のことを理解するべきだったし、そうしたかったのではないだろうか。彼の家庭環境、友達から置いて行かれたような気持ち、そんなものを彼女は理解してあげるべきだったのではないだろうか。

     エピローグは、どうなのか。
     あのエピローグは必要だったのか。

     エピローグが「謎解きの解決編」だなんて思っていた読者はいないと思う。まず間違いなく、読者は驚いたと思う。
     けれど、作者は初めから「解決編」をやると決めていたはず。きちんと「答え」を用意していたのだから。だから作者にとっては絶対に必要であったはず。
     読者としては、幻想的な雰囲気のまま、「神社の狐によって神隠しにあった」としてもよかったと思う。その場合は、できれば、今まで起きたチカラの発動は全部、現実としてあり得るもので(子供の自分にあったりはしない)、最後の神隠しだけが理屈で説明できないものにしてほしい。そうすれば、すっきりとして納得がいく。
     ただ、作者は絶対に、ミルイのチカラは「存在する」としたかった。豹変した小鳥遊さんを出したかったと思う。
     あの構成なら、読者は確実に驚く。作者は、それを狙っていると思う。
     けれど、「読者は解決編があることを望んでいたのか?」
     あれは「読者が望んでいた解決編なのか?」
     これらがYesではないと、蛇足と思われかねない。
     驚かされることは面白みのひとつだけれど、それがいい作品とは限らないと思う。

     読者が解決編を望む=答えが欲しくなるためには、疑問に思うことが必要だと思う。
     答えはあるのだ、最後には明かされるのだと、信じて読み進めることができなければ、「不思議なチカラ=理屈では説明できない=規則性・発動条件はないのだ」という気持ちになり、あのエピローグは「え? 今更、なんかあるの?」になってしまう。

     解決の答えそのものは面白かった。だから、答えがあるのはいい。
     けれど、小鳥遊さんとの会話で話が進んでいくという形式は、本文とはかなり異なる。違う物語のようにも思えた。浮いている感じがした。
     本編だったら、どんなふうに、「答え」を明かしただろうか。主人公が、ミルイの家を訪れ、箱を見つけるという行動を描いたのではないだろうか。「ミルイの家に行った」という台詞ではなく。
     そうやって、ヒントを積み重ね、読者に示し、読者も答えがあることを期待し、できれば自分でも答えをあててみたいと思いつつ、読み進めたのではないだろうか。
     破られたページについては本編に出ていたが、あそこでもっと、主人公がそのページを気にする描写をいれたら、興味が高まっただろうか。

     また、条件が3つあるが、2つでよかったと思う。理解するのが難しくなる。
     3つ目は必要なのかもしれない。けれど「条件として」出すのではなく、ミルイの言葉の裏の意味、みたいな表現の仕方で「助かることを望んでいた」とできればいいと思う。

     小鳥遊さんとの会話で進められるという、ミステリーのラストのようなシーンも悪いわけではない。ただ、今までとノリが違うな、と思う。

     ……なんか、分かった気がする。
     ミルイのものだったはずのヒロインポジションが、最後の最後になって、小鳥遊さん(変身後・可愛くない)に奪われたのが納得できなかった――というだけの気がしてきた。
     だったら、幻想的にミルイが姿を消したシーンで終わるので良かったのではないか、と。


     長文、本当に失礼しました。
     コメント欄が読みにくくなってしまった気がするので、削除して構いません。
     本当に、これ、迷惑だ……。

     最後に。
     この作品の世界に、どっっっぷりはまって、楽しい時間を過ごさせていただきました。
     良い作品を本当にありがとうございました。

    作者からの返信

     読了後、しばらくして、「ミルイはピーターパンに似ている」と、いきなりひらめきました。少年口調もそうなんですが、存在がピーターパンです。彼女は綺麗な少女に育ちましたが、中身は小学生のままだったのだと思います。

     →あぁ……確かに。書いているときは特に意識していませんでしたが、言われてみれば似ていますね。


     ミルイとの逃避行の前と後では、別の物語のようにも思える。描かれ方が変わった。

     →そうですね。ジェットコースターに例えるなら、最大の山場を越えて、あとは加速しながら下ってゆく感じでしょうか。


     「友達はどうでもいいから、ミルイ出して」と思うこともあった。友達が出てくることに魅力がなかった。
     ただ、この友達は伏線で、のちに主人公が打ちのめされる(置いてきぼりと感じる)原因になる。必要な人物。それならば、友達の出て来るシーンを「余計だ」と思わせてはいけない。

     →鋭い!(月ノ瀬さんの批評を読みながら、何度そう思っただろう笑)
     この友人たちとの場面は、私も苦労しました。理由は月ノ瀬さんもおっしゃるとおり、退屈なんですよね。いや、私はまだ書きながら“これは伏線ですよ”ということが分かっているからまだしも、初見の読者にとっては、つまらないシーンだろうなという自覚がありました。
     ただ、この時点では主人公はまだ自分の中の焦躁や葛藤に気付いておらず、あまり彼の心を深くは掘り下げられない。もっと軽やかな会話劇のように、コメディをいれつつ、読者をひと休みさせるように描けばよかったかなと思ってもみたのですが、そうなるとライトノベル調になってしまって、全体のトーンと合わない(そもそも私には軽やかな会話劇など書けない苦笑)
     うーん……、友人たちに何かしら興味を持ってもらえるような仕掛けなり描写なりが出来ればよかったのですが、なかなか難しいです。


    登場初期から家の経済状況とか主人公が「責任感ある長男」であることとかを引き立てる役割を持っても良かったのではないか。
     そのあとで、弟のトラブルが入る方がいい。

     →あまりの正論に、ぐうの音も出ません(苦笑)
     全体を読み終えて、主人公の立ち位置が中途半端だなと反省しているところです。
     家族のために進学を諦めて就職する決断をし、それが自ら鬱窟していた“自分自身の人生を生きられない”という苦悩に火を付ける遠因になっているのであれば、彼にもっと(まさしく)責任やプレッシャーを与えることが必要でした。


     それから、ひとことでいいから、家出した兄が帰ってきたときに、彼の言葉が欲しかった。彼の成長を見たかった。

     →……あ、書くの忘れてた……(爆)
     すみません! いや、エピローグの主人公と小鳥遊さんとのやり取りにばかり気をとらえて、書くの忘れていました!
     本当は「弟は今はフリースクールに通っている。弟と同じように、いじめられていた子たちが多いらしく、友達も何人か出来たようだ。
     少しずつではあるけれど、真人も前に進んでいることが僕には嬉しかった」
     というようなモノローグを入れるつもりだったのが、上記の理由から完全に失念していました。申し訳ない……。


     逃避行の瞬間は、読者の私は主人公と一緒に「行こう!」という気持ちだった。
     けれど、だんだんと、主人公が何を考えているか、分からなくなってきた。
     彼らに目的がないのは分かってはいるが、読み進めるうちに「彼らは本当に、どこまでも行こうとしている」のか「自殺する場所を求めている」のか「いずれ終りが来ると分かっていて、不安と戦いながら前に向かっている」のか、分からなくなった。

     →ここは作者としても二転三転した箇所でした。おっしゃるとおり、彼ら自身も、作者でさえも、二人が何を考えているのか分からなかったのです。
     客観的に大人の視点から見るならば、彼らの行動は後先のない逃避でしかなく、目前に迫った“大人になる”ということへの最後の抵抗であり、モラトリアムを伸ばしたくてもがいている、といえます。
     しかし義務や責任からでなく、感情的に行動を起こすことに慣れていない二人は、すぐに戸惑って行き場を失います。どうすればいいか分からない。自分たちが行きたい場所も分からない。やりたいことさえ分からない。
     そうした醒めてしまう心を意識しないよう、彼らは精いっぱいあらがう(二人が妙にテンション高いのはこのため)。
     けれど、水槽から出ては生きていけない金魚たちを見て、二人は見ないふりをしていた自分たちの心を見ざるを得なくなる。最初から逃げ場所なんてない、と。


     ただ、そもそもあのシーンで、ふたりが性行為をする必然性がまったくなかったと思う。精神的には未熟であり、母親を「男遊びしている」と言って嫌っている思春期の少女が行為に及ぶだろうか。一般に「君のことを知りたい」を暗喩で行為を意味することは分かっているが、彼女の場合は、本当に言葉で語り合うことで主人公のことを理解するべきだったし、そうしたかったのではないだろうか。彼の家庭環境、友達から置いて行かれたような気持ち、そんなものを彼女は理解してあげるべきだったのではないだろうか。

     →上記の理由から、二人は完全に行き詰まり、文字通り“どうしていいかわからない”状況に陥ります。
     夢の終わり。辛い現実への帰還。醜い自分たちを受け入れるしかない葛藤。(蛇足で言うと、ミルイは服が透けて、下着や肌を男性である主人公にさらしています。主人公をからかったり、なじったりするほどの余裕もなく、しかし普段より性的なものを意識せざるを得ない)
     そうした、いっぱいいっぱいの気持ちが溢れて、二人は互いを慰めあった……ということなのですが、どうでしょう?
     ちなみにミルイには「生理が始まって、自分の身体が少女から女へ変わってゆくことに、どうしようもない嫌悪感と恐怖を感じた。母のようになるのか、と」というような台詞を入れる予定でしたが、そこまで拡げるとテーマがばらけてしまうと思って、やめました。この作品のテーマは「自分の力だけではどうしようもない環境で、それでも何かを得ようとあらがう少年と少女」なので、性的なことに抵抗感を強く描くことはやめにしました。
     また、当初は主人公がミルイへ今までの自分を語るシーンを入れるつもりだったのですが、途中まで書いて、「これ、くどいな」と思ったのです。すでに読者は(ウンザリするほど長く)主人公の独白や心理を読んできたことですし、主人公とミルイが語らうシーンは直接は描かず、ああいったかたちになりました。もちろんピロートークで色々と話しているということをそれとなく伝えて。



     そしてエピローグについてです。

     読者としては、幻想的な雰囲気のまま、「神社の狐によって神隠しにあった」としてもよかったと思う。その場合は、できれば、今まで起きたチカラの発動は全部、現実としてあり得るもので(子供の自分にあったりはしない)、最後の神隠しだけが理屈で説明できないものにしてほしい。そうすれば、すっきりとして納得がいく。


     →そうですね。個人的にはそういう終わり方は大好きなので、やりようによっては月ノ瀬さんのおっしゃったような終わりにしても良かったかな、と思います。
     私がエピローグに“謎解き”を持ってきたのは、二つの理由からです。
     ひとつは“結局ミルイの能力って何だったの?”と、最後の最後で白けてしまう読者もおられるのではないだろうかな、と思ったこと。
     そして二つめの理由は、もし何も解決しないまま作品を終えてしまうと、つまるところ主人公はミルイに対して何も出来なかった(事実その通りなのですが)という印象が強く残り、これではいかん、と。
     主人公にミルイの能力の謎を解かせることで、彼はミルイ自身も気付いていなかった彼女の弱さや、ずるさ、“物語”の裏に隠された表に出さなかった彼女の願いといった、“霧絵ミルイという少女の本質”に迫ることが出来た。そんな終わり方にすることで、主人公は“もっと早く気付いてあげられればよかったという後悔を抱きつつ、ミルイを捜す”というエンディングがより切なさや情感を盛り上げるかなと判断して、ああいったかたちになりました。


     また、条件が3つあるが、2つでよかったと思う。理解するのが難しくなる。

     →ここは私も悩んだところなのですが、自分で書いていて、“物語”と現実が交差する瞬間が、作者にとって都合がよすぎないか? という内なる声をどうしても否定出来なかったのです。ミルイが何か大切な想いを口にしようとする度に、“物語”が侵食してきますからね。それは作者にとってのご都合主義的展開だろう、と。だったらそこにもきちんと理由付けが必要じゃないか? という感じに。


     小鳥遊さんとの会話で話が進んでいくという形式は、本文とはかなり異なる。違う物語のようにも思えた。浮いている感じがした。

     →ここはまさしくその通りです。だからエピローグにしたのです。主人公と霧絵ミルイの“物語”は、もう終わりましたよ、しかしミルイがピリオドを付け忘れたので、代わりに主人公が付けますよ(そこにはもう、ミルイはいない)という意味で。
     主人公が作中でも「これは僕にとってのけじめだ」と言っていますが、この言葉はそのまま作者にとってのけじめでもあるのです。


     最後に。
     この作品の世界に、どっっっぷりはまって、楽しい時間を過ごさせていただきました。
     良い作品を本当にありがとうございました。

     →ありがとうございます。作者にとって、その言葉が一番嬉しかったです。
     少し話が反れますが、私のペンネームは「読んだ人が、まるでキツネに騙されたかのような、強烈な幻視体験──現実と非現実の境界を越えた、忘れがたい夢のような印象──を心に焼き付けたい」と思って付けた名前なので、月ノ瀬さんにそう言って頂いて、小説を書いてきて本当によかった、と思いました。

     まだまだプロになるには未熟な点が多いですが、お互いにこれからも切磋琢磨していきましょうね♪
     ありがとうございました\(^o^)/


     “宵を待つ、夏の狐”より


    編集済
  • すごく胸に迫ってくるエンディングでした。
    最後は霧絵ミルイが現れるのか、と思っていましたがなかなかそうは甘くないですね。
    でもきっといつか見つけ出してほしい、そう期待させずにいられない、主人公の決意がまっすぐに伝わる、そんな読後感が心地よかったです。