閉じる
表示設定
目次
箱の中身はなんだろな
１辺が３０ｃｍくらいの立方体の箱が、テーブルの上に置いてあった。
箱には左右にだけ穴が開いていて、腕を入れられるようになっていた。
Aちゃん
「じゃあ、腕入れますよ」
Bさん
「ちょっと待って。
スタッフ本当にコレ大丈夫か！？
Aちゃんは刺されたりするのは平気な人なの？」
「ちょっと、Bさん、
ホントに怖いから、
そういうのヤメテ下さいよー」
「うそうそ。
刺したりしない、
おとなしいから大丈夫だよ。
じゃー、始めましょうー。
箱の中身はなんだろなー」
Aは箱に、おそるおそる自分の手を入れた。
「ちょっと。
やっぱり怖いなー、これ」
「ハハハ
もっと、奥まで手を入れないとわかんないと思うよー」
「え、手に当たった。
何。動物？
毛がある？
動物っぽいです」
「おー、結構すぐ
答え出ちゃうかもしれないですね」
「え、犬かな？犬ですか？」
「いやー、違います。
近いっちゃ近いかな」
「じゃー、猫ですか？」
「いやいや。Aちゃん、
手で触って答えるクイズだから」
「えー、何ですか。
もー、怖いんですよ。
……
…あっ」
「おっ、
そこに触ったら、わかるかもしれませんね」
「耳ですよね。これ。
あー、
わかりましたよー」
「おっと、
では、Aちゃん、
お答えは何でしょう？」
「人ですよ。これ、
スタッフさんの誰かが入ってるんでしょー」
ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）
応援したユーザーはいません
応援する
アカウントをお持ちの方はログイン
カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
カクヨムに登録すると作者に思いを届けられます。ぜひ応援してください。
新規ユーザー登録（無料）
カクヨムに登録して、気になる小説の更新を逃さずチェック！
カクヨムに登録して、お気に入り作者の活動を追いかけよう！
応援すると応援コメントも書けます