第二節; Hear my voice.
「せせ、世界を救うってどういうことさ!?」
「〝静かの凍結〟がくるのじゃ!仲間を集めて防ぐのじゃ!」
「しっ……え?仲間?仲間がいるの?」
「わしらは〝
「静かの何トカって?」
「静かの凍結!何者かがエネルギーを枯らせ、世界が凍えるのじゃ」
「それ……まるで膨張しきった果ての宇宙みたいだ……。どうするの?」
「五人揃えば熱を
なな、何言ってんの、この子!?
超かっこいい!
「君は誰?」
黒髪ツインテさんは、赤い空を背景に、人形のような落ち着きで淡々と話し出した。
「失礼、わしは
真面目な子だなあ!
「それじゃ君も、守りたいんだよね?僕らで世界を救うんだよね!?」
「もっ、もちろんなのじゃ!」
くぅー、燃えてきたあ!
「すごいよ!すごいすごいすごい!まさかこんな超展開が待ってるなんて!やっぱ超常現象ってこういうのだよね!?」
「ゆ?」
「協力するよ!僕は
「お、おう。……よろしくなのじゃ!」
人形みたいな面立ちに浮かべた黒く大きい瞳がキラキラと輝いた。
感無量といった感じ。
世界を救いたいとか、仲間を集めなきゃとか、秘めた想いがあったのかな。
「……よし、やも!早速この場でお前の力を使ってみせるのじゃ!」
「え?ここで?」
「うむなのじゃ」
人前でアレを……。
中学時代に自分へ向けられた拒絶や敵意を思い出す。
僕は全身が冷たい空気に包まれ、急激に気持ちが地の底まで沈んでいくのを感じた。
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