意識する気持ち

その日の深夜。來末がものすごくテンションが上がってしまったので、私はなかなか家に帰れず、部屋で一息付く頃にはもう夜中の1:00を廻ろうとしていた。

私はお風呂から上がると新聞をとり、その日の時間帯の天気を確認した。

「うん。晴天だ。よかった」

これで明日、來末が言ってた作戦ができる。頑張らないと。

二人きりになったら何を話せばいいかな?

私は机の上のメモとペンを取り出した。


・御神木の言い伝えの事

・トイレの列長いねって言う

・花火まだかなと問いかける

・美術部の絵画コンクールの絵の進み具合


まず御神木の言い伝えの事は、ちょうどそのしたにいる設定だし、一応これも言うとした方が良いよね。二つ目のトイレの列に関係することは……そのときが混んでるとも限らないし、第一全く関係ないよね。次は花火大会のこと。でももう事前に時間を確認しちゃったから惚けても仕方ないよね…!!

美術部のコンクールのことは流石に脱線しすぎたか…。

じゃあ1と3番にしよっと。そのときに御神木を一緒に見上げられればいいんだよね。

服装はどうしようか…

待ち合わせは五分前でいいかな

あーもうっ!「明日楽しみだね」って

メール送りたかったのに……

時計を見ればさっきはまだなっていなかった時計の針が1時を回っていた。

「この時間にすこし話したい位で連絡したって、どうせ怒られるだろうし ……その前に寝てるよね……健斗と話したいな」


そのときなぜか私のスマホが振動し、ベッドが揺れた。それを見ると、電話が来ていた。

「こんな時間に誰かな」

画面を見ると、健斗とかかれたアイコンが出てきた。一瞬胸が弾んだのは気のせいだろうか。

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