恋愛は経験から

翌日。弥生さんとの待ち合わせのため、

いつも二人であったり、一人で通っていたりするカフェに来ていた。このカフェは仕事をするのに一番快適なところだった。今日はここで待ち合わせすることに決めた。待ち合わせは13:00で、現在12:45。私は一杯頼んだブラックコーヒーを少しずつ飲んで待っていた。


、、どのくらいたっただろうか。待っている間に、昨日遅くまで書いていた質問したいことを書いていた紙を見つめながら今か今かと待っていた。

「ごめーん!おまたせまった?」

背後から急に声をかけられた。あっ。と、とっさに振り向くとヒールを履いて背が一段と高くなりって綺麗な服を着ている弥生さんがいた。

「弥生さんお久しぶりですね。」

「希望ちゃんも元気そうでよかったよ。じゃあ、私もなにか頼もうかな」

私も未だに慣れないが、弥生さんのメールでの会話と普通に話すときの会話がものすごい差がある。だからいつもあって始めの頃は緊張するが、だんだん緊張が溶けてくるのがいつもの接し方だ。

「いらっしゃいませ。お客様。飲み物はいつもので宜しいですか?」

さっきも言ったが私達小説家にとっては最高の仕事場所として活用できるため、よくここに来ては同じものを頼んでいた。そのことを、よくドラマなどで見るいつものというのだ。

「ええ、お願いするわ。」

かかしこまりました。と言ったのはいつものカフェのオーナー__愛称 Mr.Tubasaは、胸ポケットからペンを取り出すと伝票に注文を書いていった。Mr.Tubasaがここから立ち去ったあと、再び弥生さんが話はじめた。

「Mr.Tubasa変わらないわよね。いつも堅苦しくてさ」

でもそんなところも何故か可愛いんだけどね と笑った。ですよねと答えると、私は早速聞きたかったことを聞いた。

「弥生さん。あの私、実は長期休業を終えたら、恋愛小説を書いてみたいんです。でも私どうやって書いていけばいいのかわからなくて、、」

口に出すといっても、もじもじした口調でしゃべってしまったのだが、弥生さんはちゃんと丁寧に聞いてくれた。私は恋愛経験がないこと。どう書いていけばわからないこと。恋とはそもそもなんなのかと。


「__って言うことなんです」

ある程度長話をしたところで話を区切り、弥生さんの方を見ると他に目線を移し、うーん。と悩んでいた。

「恋愛って言うのはさ、感覚なんだよね。感覚と言っても間違えた感覚を持った人もいるんだけど。言葉でどうこう言うのはさ、ほら、難しいんだ。だからはっきりいって、うまく言葉に表せるのは、深い恋愛経験をした人に限る。」

「つまり、焦らずに恋を経験しないとね。

それさえ克服できれば希望ちゃんだってきっと恋愛小説だってかけるようになると思う。

何事も実戦だよ。」


何事にも実戦。それは何よりも私の励ましのこと日になった。

その後もたくさん質問をし、充実した一日となった。聞き忘れたことはあるかと言われると一つ思い付く。弥生さんは深い恋?というのをしたことがあるのだろうか。

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