第14話 パワーによる違い

トロ:では今からユニットごとのパワーによる違いを説明しよう。


マグロ:パワーによる違いの意味がよく分からないんだが


トロ:そうか、ならわかりやすく説明しよう。

さっきレベル1のカードはパワーが3000~5000と説明したな。


マグロ:そうだな。


トロ:特殊効果も何も無ければレベル1のカードを入れるときは

誰もパワー3000~4000のカードを使わなくなる。


マグロ:そっか、パワー5000がレベル1では最強カードになるからな。


トロ:だからパワー3000~4000のカードも使われるように

ユニットの効果を調整することが大切なんだ。


マグロ:強い効果を持ってればいいということか。


トロ:パワー3000~5000という数値のバランスを考えると

パワー3000が主にサポート重視の効果を持つカード、

または特殊な条件がパワーが上がるカードだ。

パワー4000がメインのアタッカーにするのがいいんだ。

効果はスタンダードな強すぎず弱すぎない効果を持っていたほうがいい。

パワー5000は何も効果を持たないノーマルカード、

または戦闘には特化してない、特徴があるカードだ。


マグロ:特徴があるカードってどういう意味だ?


トロ:例えば以前の話だがパワー5000でこのカードは攻撃できず

攻撃対象にはならないというカードだ。

このカードはアタッカーとしての性能はないが

他のカードにパワーを与えるサポートカード、

これをブーストカードと呼ぶとして

ブーストカードと組み合わせたり、対象を変えるカードで

レベル1の中ではパワーの高いこのカードに攻撃対象を変えたり

サポートカードの組み合わせ次第では様々なことができるんだ。


マグロ:デメリットとメリットの両面に戦術性があるから

パワー5000のカードは特徴があるんだな。


トロ:そういうことだ。レベル1のパワーバランスがこうなるとして

レベル2とレベル3ではまた効果の特徴が変わるんだ。


マグロ:シンプルにレベル1と似たような効果じゃダメなのか?


トロ:レベル2はともかくレベル3のカードがそこまで強くない

効果だったらサポートカードの組み合わせで簡単に倒されるだろう。

パワーはサポートカードでなんとか崩せるとしても

特殊効果でそう簡単には倒されないよう調整するんだ。

レベル3のカードは出すのが楽じゃないから

サポートカードで簡単にたおされるとしても

それだけ大きなメリットがあるカードにしたほうがいいんだ。


マグロ:こうやって話を聞いてると調整って大変だな。


トロ:しっかり試行錯誤しないと多くのユーザーに楽しんでもらえないし

強くなるのに手間がかからないならそれはある意味駄作だ。

もっと深いところで考えるとゲームの大会では

ジュニア部門、シニア部門、マスター部門がある。

ゲームの戦術性が浅ければどの部門でも優勝するのが

ほぼ同じ構築のデッキになるんだ。

カードゲームは大会の優勝時にデッキのネタバレをされることが多い。

ユーザーからすれば強いデッキを作りたいプレイヤーは

その構築を真似するところから始まるんだ。

つまり浅はかな戦術性のゲームなら、この構築を使えばほぼ勝てる。

上級者同士の対戦はほぼ同じデッキ同士の対戦となるから

勝負を左右するのはサポートカードとなるというオチになる。


マグロ:みんな同じデッキを使えばみんな同じ強さになるからな。


トロ:だからこそ、カードにギミックを仕掛けといた方がいいんだ。

従来のカードシリーズではテーマ性を持ったデッキ、

遊戯王ではクリフォートデッキとかヴァンガードでは

ロイヤルパラディンデッキ、かげろうとか、

デュエルマスターズではウェーブストライカーみたいに

ユーザーにとって分かりやすく分類ごとに分けて構築を

組みやすくしてるんだ。

その中でも強いユーザーは

テーマ性をサポートするカード、更にデッキを活かせるカードを

組み合わせることで同じタイプの強い弱いがはっきりするというわけだ。


マグロ:なら俺たちも分類分けをした方がいいのか?


トロ:今はする気はない。






















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