第15話 その意味とは
マグロ:テーマ性を決めなくてもいいのか?
トロ:これは個人的なものだが、試してみたいんだよ。
自分の考えた世界で他のユーザーがどこまで強くなれるのか?
様々なカードの中で、その中には普通に強いカードだったり
使いづらいものもあるが、使い道が難しいカードだったり
強そうだけど、実はそこまで性能が高くなかったり
使ってて面白いカードだったり、
ノーヒントの世界で自分が考えたものの中から
どれだけすごい戦術性のある構築が生まれるのか。
どれだけ自分の予想を上回る戦術が生まれるのか。
考えるだけで面白くないか。
マグロ:ゲームやカード経験が浅い俺にはちょっと難しいんだが。
トロ:まあ、あれだ。最初のうちはチュートリアルで使われるような
デッキから考えればいいんだ。
というよりまずは自分たちがユーザーの立場にならないと
何も分からないだろう。
マグロ:最初は簡単なものでいいんだな。
トロ:それでいい。むしろ最初は簡単なものの方が
後から生み出されるものはよりいいものになると思う。
俺とお前のカードゲームを始めたきっかけのようなものだ。
マグロ:確かにあまりインパクトや勢いがあるものではなかったな。
そもそも名前がてきとうすぎるだろ…。
トロ:それも1つの戦術だ。全てのことに言えることで無いが
最初から難しい設定や舞台を作ると、その先の展開を
考えるのが難しくなるんだ。確かに最初の第一印象は大事だ。
だがこの物語では始まりの時点ですでにギミックが仕掛けられている。
俺たちには始めに掲げた目標はない、固定観念もない
設定もない、だからこそこのゲームの思考に余計な雑念がないから
純粋に内容で勝負できるんだ。
仮にドラマやストーリー重視のファンタジーや物語は
最初の設定や目標に順次でストーリーは構成される。
だからこそ、最初の第一印象が非常に大切になる。
だがこの物語はどんなカードゲームを生み出すか
それが大事になってくる。
マグロ:この名前にもそんな深い意味が…
トロ:大した意味はない。
名前自体はプレイヤーのHNみたいな感じで考えたが
マグロはなんとなくつけた。
マグロ:あぁぁ、そうなのね。
トロ:ではそろそろこっちの世界に戻るとするか。
トロ:今から作業開始だ。
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