第5話 城の中へ

激しい戦闘後、一息ついた一同は大広間へと進んでいった。


レイナがいつにもなくキョロキョロと周りを見渡している。

レイナ「やっぱり!ここは私のお城。懐かしい…」

そう言ってレイナは郷愁に浸っている。


タオ「ポンコツ姫って、ちゃんとした城の王女だったのか?…以外…」

レイナ「王女に向かって失礼ね!!」

皆、失笑してしまった。


エクス「ま、これで一国の王女であることが証明されたわけですね」

タオ「認めたくないがな」

シェイン「まあまあ、言い争いはそのくらいにして。あ~!またヴィランが沸いてきた。」

レイナ「まずは倒さないとゆっくりできないって事ね。」

ロキ「そういうことですね」

一同は栞を構えた。


レイナ「やっと倒した。これでゆっくり考えられるわね。」

レイナは考えていた。

なぜ滅んだ想区が姿を現したのか。

カオステラーを生み出すロキ。彼は本物なのか?

ドッペルゲンガーにしても、なぜ私たちに協力するのか?

この想区を最後まで進んで、ヴィランたちを一掃し、ここにいるロキを倒したら、想区は戻りえるのか?

滅んだ想区が復活することはあり得るのか?

もしも復活した場合、人々は戻るのか?

そんなことを考えていると、ふと気づくと皆が怪訝な顔でレイナの顔を覗き込んでいた。

シェイン「レイナ、大丈夫?」

タオ「魂が抜けたようになってたぞ」

レイナ「大丈夫。心配してくれてありがとう。色々考えていたんだけど、進んでみないとわからないものね。先に行きましょう。」

一同はホッとして先に進んだ。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る