第3話 SM。さらなる快楽。

僕は、自らの手で愛する者の命を絶った。


目の前で事切れた君は何よりも綺麗だった。


僕はそっと口付けをし、君の身体に触れた。


いつもより興奮した。


止まらなくなった。


頭では駄目だと解っているのに、僕は君を犯した…


壊れそうな位キツく抱き締めた。


もう君は帰ってこない。


現実を直視した瞬間涙が止まらなかった。


僕は自分自身に嫌悪した。


君が今まで以上に魅力的で、欲望を抑えきれない。


「愛してる…」


独り呟いて、また君を犯してしまった。


僕だけの君。

愛しい君。


もう誰にも渡さない。


僕は、冷えて硬くなった君の身体を抱き締めて深い眠りについた。




fin.



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