第34話 角川文庫参入かあ……
やあ、おいらです。
ついにライトノベルでない、一般書籍のレーベルが参入しましたね。角川文庫。大きなレーベルだ。これで、今まで肩身の狭い思いをして来た、異世界に飛ばない、底辺のおいら達にも希望の光が見えて来たと思うでしょ。騙されてはいけません。おいらが考えるに、これは、角川文庫というレーベルに、ライトノベルの風が吹いてきたんだと思うのです。意味わかりますか? 角川文庫がライトノベル化するのです。一般文芸は廃れ、ファンタジーとSFと恋愛・ラブコメにとって代わられるのです。だから、カクヨムで一般文芸をしこしこ書いていても埒が明来ません。ライトノベルの勉強をして、一般文芸とライトノベルの融合を果たす。これしかおいら達に生きる道はないのです。みんな、突撃!
おいらの適当な発言で同志はみんな、あっちへ行ってしまいました。果たして掬い上げられるかどうか? そして誰もいなくなった一般文芸の砦の中でおいらは一人のんびり、コーヒーなんて飲んでいるのです。
一般文庫とライトノベルの接近は最近の各社の新レーベルを見ればすぐ分かります。KADOKAWAなら富士見L文庫。主要な他社も調べるのが面倒だからレーベル名は書きませんが、続々新レーベルを立ち上げています。極端な話、一般レーベルの作品に表紙絵と挿絵を入れればライトノベルに早変わり! ということもあながち不可能ではないはずです。人気漫画家が古典の文庫のカバーを描けば、それだけで売り上げは伸びます。
その背景は厳しい問題が隠れています。それは日本人の幼稚化です。電車に乗ればスマホでゲーム、歩きながらもスマホのゲーム。一昔前の人は新聞を読んだり、読書をしたりするのが一般でしたが、今日び、電車の中で読書するなんてマイノリティーでしょう。ゲームなんか子供のおもちゃだと考える、おいらもマイノリティーです。だから、メキシコ国境に壁を作らないで。善良なイスラム教徒を侮蔑しないで、トランプマン! えっ、違う? ペプシマンだっけ? それも違う。ああ、ドナルドだ。ディズニーの人気者が共和党からかつらをかぶって出馬したんだね。彼には世界一有名なネズミの友達がいるから、民主党の候補をひらり、ヒラリーと交わして圧勝したんでしたね……なんか違うな?
冗談はこれくらいにして。角川文庫が参入して、求めるものは、ライトノベルのような一般文芸だと思います。ライトノベルには無限の力があリます。アニメ化、グッズ化、映画化、ゲーム化。KADOKAWAさんもここは商売。売れそうな小説を取り込むでしょう。だからおいらの書いている小説は日の目を見ないんだな。残念。
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