ザクっと7話~11話までのあらすじ

【7話】

 助けられた匡直ただなおにもう一度会いたいと願った秋は、SNSで『自転車を返したい』と呼び掛ける。

 話は前後し、自転車で逃走した秋を追おうとする匡直に、やすしは微かな異変を感じる。翌朝、彫爪の一部が欠けており、やはり匡直に付加された身体能力を使うことが、彫爪崩しに有効だと分かる。

 の算段を始めた2人だが、拡散された秋のツイートを知って、先に自転車奪還をすることにし、無事取り戻す。が、その直後、恭の懸念は当たり、匡直から「彫爪の劣化が支配力の低下に繋がらず、自分の存在も含め、岸崎への負担が増しつつある」と告げられる。

【8話】

 その負担の弊害の1つ、「岸崎が自分の存在に気づきつつある――」という匡直の言葉通り、岸崎が「自分が2人いるような違和感」を訴える。

 気のせいだと返した恭だが、翌午後に来た匡直は、明らかに体の異変を抱えた状態にあり、爪の支配が進めば、人の体がそれに耐え続けるのは不可能、すぐに残りの彫爪を切れと言い、意識を失う。

 匡直の言葉を受け、激痛に耐え爪を切り落とす恭。匡直は消え、岸崎は恭が話す゛真実゛を聞く。

【9話】

 城白師司きしろかずもりこと白師ぱくしと、自分たち親子について恭の回想。

 幼馴染みだった母有陽ゆうやと白師は、母が恭の父となる相手と付き合い始めたことで、一時疎遠となるが、恭が生まれたのち再会する。結婚を前提としていたようだったが、母と白師の間で折り合いがつかず、再び離れる。しかし恭が高校生になった頃、白師が離婚したことで、関係が復活する。

【10話】

 新学期の前日。玄関に置き忘れた爪切りを母が拾い、恭は切った彫爪が霧散していないことを知る。これにより恭は、岸崎の体に爪片が残っている可能性を考えると共に、切れた彫爪を自分の肌身から離しておけば、たとえ爪片があっても、岸崎への反応が防げるのではないかと仮定を立てる。

【11話】

 翌朝、彫爪を自宅に置いて登校する恭は、岸崎と同じクラスになったことを知る。

 学校でずっと様子を探る恭だが、岸崎に異変は見られず、一先ひとまず安心する。しかし、その様子を気にした岸崎が、後から恭の家を訪ねたことで、再び゛匡直゛が現れる。


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