17.淡々
鍋の中でお粥が作られるのを見ながら、垂れ流している音楽を聴く。
クリスマスは昨日だったか。ならば時期は遅れたもののクリスマスソングを流してみようか、とかそんな軽いノリで始めたのだが、古いクリスマスソングに思ったことを言うことにハマってしまっていた。恋人がサンタって……職業サンタって……といった感じである。
そんなこんなでお粥も完成し、少しだけ冷ました後で妹の部屋に行った。
ネロは大人しく布団にくるまってくれていた。あまりはしゃがなかったのも嬉しかった。暴れる元気も無かったのだろう。
口移しなどはしない。ごく普通の兄妹はそんなことは絶対にしない。
ただ、傍にいてほしいと言われたので一時間ほど傍にいた。
終わるころにはすっかり寝息をたてている状態だった。
ちょうどネロが寝るころ、雪が降りだした。
ローマでは降ったのだろうか。いつか聞こうと思った。普段は撮らない写真も撮った。もちろん撮ったのは雪の方である。
妹はローマ皇帝!? 鈴木怜 @Day_of_Pleasure
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