待ってとは言わないけれど
鮮烈な出会いほど終わりはあっさりとしていて、味気ない。
裏切るように去っていった彼を追い掛けるも、明確な答えはでないまま。
どこへ行ったの。どこへ行くの。
背中は待ってはくれない。
どんどん落ちていく私のスピードに比例して速くなる彼のスピード。
もう彼の後姿は砂粒ほど。
涙が視界を歪ませると、彼の姿はどこにも見えなくなってしまった。
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