2球目
-あゆむ-
光がカーテンの僅かな隙間から
降り注ぐ。
それと同時にアラーム音で
目が覚めた。6:45だ。
今日は8:00から11:00まで部活。
その後、サウスポーで6:00から練習。
あぁ、早く準備しなきゃ。
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「準備出来た。そろそろ行こう。」
親は既に仕事に行った。
まぁ7:40だから当然か。
俺は家を出て、まずしゅうとの家に行く。
その後あやね、さやの順だ。
インターホンを押す。
しゅうとが数秒で出てきた。
「おはよ!」
「おはよう。しゅーと」
しゅーとはいじっていたスマホをしまうと
あやねの家まで走っていった。
よく体力あるな。これから消費するのに。
走るしか選択肢しかなさそうなので
走っていった。
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あやねとさやの家を回って学校に着いた。
クラブチーム組は他の部員のメニューと
同じメニューはしない。
ただ、自習練習をしてればいいのだ。
簡単だし楽なので全く苦じゃない。
「今日何やる?」
さやが言う。
「もうオールで試合形式で良くない?」
あやねがだるそうに言った。
「じゃ、それでいいか。」
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4人いるので卓球台は2台。
50分ずつで回して全員と打っていく。
俺は最初はさやとだ。
さやは回転を変えるのが得意で
コースも予想外の所にボールが来るので
俺の得意なドライブも上手い具合に
攻撃出来ない。
さやは新しいサーブを
何種類か実践している。
このボールは余裕だ。俺は勢いよく
ドライブをミドルに送った。
さやは当然動く暇なもなく。
速いボールにあ然としていた。
「うわ、あゆむ。もうちょい容赦してよ。」
「俺が手加減するわけw」
手加減したいところだが、
県南も近いしな。
「流石、手加減してくれないな。」
「だろw?」
そんなこんなで
タイマーがなった。
もう50分か。
次はしゅーととだ。
しゅーとのサーブは回転系からスピード系まで
様々な種類がある。
サーブが取れてもボールが浮いてしまうので
攻撃しようにも出来ない。
「ねぇ、あゆむ?
理科のテスト何点?」
「お前、俺が理科が苦手なの知ってるから
言ってんの?」
「あ、バレたww」
しゅーとが皮肉そうにボールを拾いながら
言った。
俺は理科がホント苦手で70点取れるか
取れないかぐらいだ。
ただ英語は自信がある。
「しゅーとは理科得意だからねー」
「あんなの余裕だろ?」
「何。喧嘩売ってんのw?」
煽りまくってくるしゅーとは
もう慣れた。
またタイマーがなった。
次はあやねとだ。あやねは
スマッシュとブロックが得意なので
ドライブを打っても平気な顔で
返球されてしまう。
少し悔しい。
「あゆむ?ドライブさー
ループドライブの回転があんま
かかってない。ただ浮かせてる。」
「あ、分かった。」
あやねは回転の見極めが上手いので
回転がかかってないのに気づかない
ときに助かる。
あやねがサーブ。
俺はドライブを掛けた。
回転はかけたのにほんの数秒で
スマッシュされてしまった。
速すぎて分かんないぐらい。
ヤバイとか思っていたら、
タイマーがなった。
休憩もちょくちょく入れていたのであと
15分だ。帰る準備をして、もう11時。
俺はいつもの3人と一緒に帰った。
その恋愛合ってます?! @sato_A
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