その恋愛合ってます?!
@sato_A
1球目
台上で一定のリズムでボールが
バウンドしている。
一体、今まで何球打ってきたのだろう。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
(よし、終わったぁー!
5時間にも及ぶ練習がやっと終わった。
私たちが行っているクラブチーム、
サウスポーは小さいときから行っている。
何人ものコーチがいて様々な戦型に
対応できるようになっている。
「おーい。さや、行こ~」
あやねが言う。
「あやね。うるせぇよ。」
迷惑そうにあゆむが言う。
「体力有り余り過ぎw」
しゅーとが笑いながら言う。
あやね・あゆむ・しゅーと・私は
小さい頃からだからをしていて今じゃ、
関東大会の常連の選手だ。
また、仲が良く常に一緒にいる。
N中学校の卓球部はこの4人が
代表的な選手になりつつある。
って言うかなっている。
「おーい!早く車乗って!」
とあゆむが言う。
あゆむは成績がよく順位は大体1桁。
卓球ではドライブが上手い。
回転やコースは自由自在で
ほぼ百発百中。滅多にミスしない。
ただ口は悪いが根は優しい。
「ちょっと待って。急かすな」
しゅーとが言う。
しゅーとはあゆむと同じく文武両道で
卓球ではサービスが上手い。
本人も何種類サーブがあるか
分からないらしい。
毒舌でポーカーフェイス。
本音もあまり言わないが
面白いことばかり言うので
話してて楽しい。
「しゅーと、遅いよー。」
あやねが言う。
あやねはそこそこ頭がよく、
社会と数学は95点位を常に取っている。
卓球はスマッシュ&ブロックが得意で
スピードがあるボールを送るのが
得意。
あやねはどこか天然だか憎めない。
「OK。準備完了!」
車のドアを閉める。
しゅーとの家のキャンピングカーは
部屋かと思える程広く、もう
定住地化してきている。
それぞれ雑誌やクッションなど
持ってきているくらいだ。
「ふぁー。」
勢いよくベット兼ソファにダイブした。
「流石に5時間練習はキツいよね。」
疲れたトーンで私がいう。
「まぁ、県南大会1週間後だからね。」
あゆむがソファでTVを付けながら言った。
県南大会は1週間後。
市の大会はN中が優勝を独占した。
男女団体・個人・ダブルスすべて。
県南ではみんなスーパーシードで相手を圧倒させるプレーをするつもりだ。
エンジンがかかって車が出発した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます