第60話 義理の兄弟



 人生の一大イベントである結婚式を三日後に控えたアラタだったが、彼には特別やる事が無いので通常通り仕事に励んでいた。傍から見れば暢気に構えていると思われがちだが、外国人である以上、この国の慣習に疎く相手が王女なので、王家が主体になって準備に当たっている事から、アラタがやるべき事など極僅かな挨拶回り程度しか無いのだ。

 かと言って暇かと問われれば否と答えるだろう。なにせ王族の結婚式なのだ。それも西方の強国ホランドを叩きのめしたドナウの王女、それが身元不明の平民と結婚をするという。周辺国の興味が一気に集中している今、立ち上げたばかりとは言え諜報部の仕事は引っ切り無しに増えていた。

 祝いと称してホランドを除く各国の大使や王族がやって来るのだ。その期を利用して情報を抜き取れば諜報の優位性を示す事が出来るし、ドナウにも利益をもたらす事が出来る。反対に、圧倒的に国力に勝るホランドに勝利した秘密を手に入れようと彼等も暗躍するだろう。それをどうにかしなければならないが、現状は防諜体制が整っていないので放置するしかない。精々が官僚達に余計な事を喋るなと、釘を刺す程度で、使用人までは手が回らない。彼等には情報の重要性を理解出来る学が備わっていない以上、貨幣を握らされたらあれこれと喋ってしまうだろう。特にナパームは現在のドナウの重要輸出品なのだ。製造方法が他国にばれてしまったら、折角の稼ぎが減ってしまう。ドナウでも似たような事を商人にやらせて情報を得ている以上、幾らかは情報が漏れる事は覚悟せねばならないと、アラタも妥協している。

 取り敢えずは抜き取られる情報以上に相手から情報を抜き取る事を目指して策を弄しているが、使える人間が少ないので困っていた。アラタにはV-3Eという切り札が有るが多用は出来ない。情報収集の機器を用いれば情報を得るのは容易いが、どこから情報を得てきたのかを説明するのが困難であり、流石に人の頭の中までは覗けない事から、口に出してもらわねば情報は得られない。文章に残してくれれば、それを理由に出来るのだが、敵対していないとは言え他国内で不用心に書面に残す事は無いと判断している。

 そこからどうやって口を割らせるかを諜報部員に話し合わせた所、色仕掛けで口を割らせる事に落ち着いた。アラタも古典的手段ではあるが、効果はそれなりに認めているので、早速実行する事になったのだ。


「お話は分かりました。現在も各国から結婚式に参加する為に多くの外国人が王都に留まっているのは知っています。彼等は娼館にも出入りしているようですから、娼婦達に何を話したかを聞きとって纏めておきます。どうせでしたらこの国の地方貴族の話した事も纏めておきましょうか?」


「そうだな、今後色々と使えそうだから一緒に纏めておいてくれ」


 諜報部の執務室でアラタと共に歓談しているのは、禿げ上がった頭が特徴的な貧民街の主であるリトだった。本来なら登城出来る身ではないのだが、アラタが貧民街に出入りするのは外聞が悪い事もあって来て貰っていた。

 リトが娼館から情報を得ているのを知っていたので、この際諜報部の下請けに取り込んでしまおうと、アラタが提案した所、二つ返事で了承してアラタは拍子抜けしてしまった。提示された報酬は高額ではあったが、おそらくドナウへの点数稼ぎが主目的ではないかと睨んでいた。リトからすれば一番の報酬は信用であり、値の付けられない報酬である以上、金に執心する必要が無いのだ。

 そこまで手の内を読んだアラタは積極的にリトを使う気で仕事を任せる事にした。ソルぺトラの村民やこれから新設する孤児院の利用者も大半は貧民なのだ。貧民街の代表と仲良くしておくに越した事は無い。


「しかし、レオーネ殿もあと三日で結婚ですか。このままドナウに骨を埋めるおつもりですか?」


「そうなるだろうね。いまさら本国に戻る気も無いし、帰る場所が出来た以上はこの国に根を下すよ」


 今でも故郷をホランドの手から解放する事を望んでいるリトからすれば、アラタの故郷への関心の無さは面白くないのだが、感情は面に出さない。強力な後ろ盾であるアラタの機嫌を些末な事で損ねるのは拙いのだ。


「では、暫くは娼婦からの情報を纏めて精査しておきます。次に顔を出すのは十日程先になりますので」


「ああ、よろしく頼む。それから少し関係の無い話になるが、これを使ってみてくれ」


 アラタがそう言って、机の脇に置いてあった麻袋をリトの前に寄せる。先程から気にはなっていたが、アラタが話題にしないので敢えて無視していた。報酬の金貨ではない事は動かした時の音と軽さから気づいていたが、実際に袋の中身を見ても良く分からない物が入っているだけだった。


「――――初めて見る物ですね。僅かに花の匂いがしますが、食べ物でしょうか?」


 袋の中身は白っぽい色をした四角く軽い固形物だった。よく観察してみると、全体に細かい欠片が入っており花の匂いが漂っている。食べ物かと聞かれたアラタは、食べれない事は無いがお勧めしない、とだけ苦笑いしながら答えていた。


「石鹸と言う物だ。体や衣服の汚れを落とすための物で、この国に無いから試験的に作ってみた。同じ物をソルペトラで作らせるつもりだ。まだ量産体制が整っていないから、市井に出回るのは先だが、色々と役に立つ。特に高級娼館辺りはこれから必須になるだろうよ」


 そう悪そうな笑みを浮かべて、使用方法を事細かに喋り始める。要は外国からやって来た貴族の祝い客を石鹸を使って楽しませろとアドバイスしているのだ。説明を聞き終えたリトや執務室で仕事をしていた他の部員は、呆れつつも尊敬のまなざしを送った。ちなみに小間使いのエリィは所用で別の部署にお使いに出しているので、気兼ねなく話す事が出来た。


「そういう訳で、一部の娼館や城に派遣する高級娼婦に使用する分の石鹸は用意しておいた。貴方の口からもよろしく伝えておいてくれ。それに、どうせだから使用した感想や改善点も報告書に書いておいて欲しいな。今後の製品開発の参考にしたい」


 面倒な仕事が増えたが、その為の試供品なのだろう。リトとて男である以上、自分で試してみたい気がないわけではない。早速馴染みの娼婦に頼んで使ってみるか、と内心ウキウキしていた。



 些か軽い足取りでリトが退出すると、執務室に居た栗色と赤の中間色の髪の若い部員の一人がアラタに話しかけてくる。


「レオーネ部長はあの男に気を遣い過ぎではないですか?教養や物腰から一定以上の身分の生まれだとは認めますが、こちらの方が立場が上なのですから、もっと強い態度で命じても良いのでは?」


「あの男には気を遣っておいた方が後々得になる。まだ確定情報ではないから話せないが、今後のホランドへの工作に役に立つ。彼を侮るなヴィルヘルム」


 他の者もよく覚えておくように。アラタが執務室の面々に釘を刺すと、不承不承ながら全員が頷いた。



 そして、アラタに話しかけていた部員はヴィルヘルム―――アンナの実の兄であり、同時にアラタの一歳年下の義理の兄になる青年だ。

 諜報部は当初、十人でスタートを切ったのだが、アラタがマリアと婚約したので、左遷部署から一転、大人気の部署となり出向したいと願い出る官僚が殺到していた。その裏には学務省の長官からアラタの情報を逐一流せとの秘密指令も含まれている。ただしその動きはV-3Eの働きを通して筒抜けだったが。

 アラタからすればまだ本格始動するには時間があり、人員は足りていたのだが、王女の夫に顔を覚えてもらおうとする者が各省の長官達を突き上げて、それに苦慮した長官達が宰相に泣きついてきたらしい。そこで妥協案として、各省と直轄軍と近衛騎士から一人づつ増員を認める事で、どうにか騒動は収まった。ヴィルヘルムもその一人で、ドナウに帰国してすぐに辞令を貰い、この諜報部に出向する事になったのだ。

 ただ、他のベッカー家の面々の様に良好な関係かと問われると、そうでもなかったりする。事実、アラタに自身の内心を見透かされ、窘められると酷く悔しそうな顔を晒している。

 どうにもヴィルヘルムは同年代の義理の兄弟に対抗心を抱いており、貴族らしい腹芸をせずに感情を晒してしまっていた。元々感情が顔に出やすい性格で、頭は良いが腹が読みやすく、外交官に向いていない人間だったことから、あまり重要視していない東の小国家群に飛ばされていたのだ。それが妹の結婚を期に王家との繋がりを強める為、外務省から諜報部に出向させられていた。他の省の出向者も縁故で捩じ込まれたと直ぐに察しがついて、立ち位置から冷遇はされていないものの、浮いた状態にあった。本人もそれに気づいており、実力を評価された訳では無い人員登用を不満に感じ、鬱屈しているのだ。

 だが、この諜報部には最初から縁故で入って来た者もいる。宰相ルーカス=アスマンの長男、クリス=アスマンがいる。元々父親の下で事務官を務めており、以前エーリッヒが娼館で羽目を外していた時に、ウォラフと一緒に酒場で待っていた一人だ。父親によく似た男で、今年26歳の将来有望な官僚は、周りの期待を一身に背負いつつ、当初閑職と言われた諜報部にやって来た。アラタは父のルーカスから、


「くれぐれも息子を頼むよレオーネ殿。だが、大事にする必要は無いから最大限扱き使ってやってくれ。それが将来の息子の血となり肉になる」


 と、頼まれていた。実際、彼は宰相の下で何年も働いており、何度もアラタとは顔を合わせていた事もあり、ある程度気心の知れた人物だった。その為、諜報部ではアラタが不在時には纏め役を任されており、実質的に副部長扱いだった。



 アラタからすれば最初に派遣された部員を除けば、増員はアラタとの縁故が欲しくて無理矢理捩じ込んできたのだから、同じ穴の狢でしかないのだが、正当な評価を受けたいと望みを抱くヴィルヘルムからすれば心穏やかではいられないのだろう。さらには殆ど年の変わらない義兄弟が一部署の長であるのに、自身は単なる一役人でしかないのが余計に嫉妬心を煽り建ててしまうのだ。

 かと言ってアラタの実力を認めない程浅慮でもなく、付き合いは短くても身近で仕事を観察し、その見識と力量の高さを冷静に推し量れる事が却って悔しさを助長していた。



 アラタも親族になる以上、出来れば仲良くしておきたいと思ってはいる。だが、人間の感情はそう簡単に変わるものでも無いので、長い時間を掛けてでもどうにか折り合いをつけてほしいと願うしか現状手立てが無い。これが地球統合軍なら、感情抑制剤を一発撃ちこんでしまえばどうとでもなるのにと、意味のない事を考えてドーラに小言を貰っていた。

 幸い、命じた仕事は真面目にこなしてくれるし、能力自体は優秀なので感情の折り合いさえ付ける事が出来ればもっと上手く付き合えるのにと、残念に思った。

 仕方ないので長い目で見ておくかと気分を切り替える為に、ヴィルヘルムに別の話題を振る。


「そういえば石鹸で思い出したが、財務長官のハインリヒ殿が獣脂の事で話があると言っていたな」


「―――はい、ハインリヒ閣下が懇意にしておられる商人から、獣脂を国が買い上げすぎて市場が品薄になり、平民たちが照明用の油を入手できないと苦情が入っているそうです」


「ナパームの材料に使っていたのに、さらに石鹸用に大量に確保したからな。貴族は海獣の皮から絞った油を使っているから棲み分けが出来ているが、平民には高いだろうし。かと言って魚の油は臭いから敬遠しがちだからな。一時的なら魚油で我慢出来るが長期的になるときついか」


 照明器具の未発達な西方では油はそれなりに値が張る。海が近く、海獣の脂や魚脂が豊富に手に入るドナウでは比較的手に入りやすいし、家畜から取れる獣脂もある。しかしナパームや石鹸の原材料として国が大量に購入したので一気に獣脂が底を尽き市場から商品が消えてしまい、価格が急騰してしまったのだ。商人としても購買者が国なので安心して卸せたが、今度は普段から購入していた平民が買えなくなってしまった。獣脂は家畜を解体した時に余った部分なので一定数を確保するには、その分家畜の数が必要になる。しかし、家畜を育てるにはそれなりに時間が掛かるので今すぐには増やす事は難しい。

 脂など大した問題では無いと考える者も多いだろうが、消耗品というのは足りなくなると不満が少しずつ溜まっていくもので、災害や疫病などで不足するなら我慢出来ても、国が買い占めていると知ったら無用な不満を抱え込んでしまう。その為、上層部は早急に対策を講じる必要があるわけだ。品薄になる責任の一端を担っているアラタがその為の対応策を講じるのは道理と言える。

 その事をヴィルヘルムは挙げて、僅かばかり非難とも観察ともつかない視線をぶつけてくる。一方的に対抗心を燃やしている事は諜報部ではよく知られており、関わりたくない他の部員は素知らぬ顔を決め込んでいた。


「そうだな、こういった場合は早急に増産体制を整えるか、代用品を用意する必要がある。ただ、家畜の増産はすぐに出来ないだろうからこの場合は代用品を流す選択になるだろう」


「簡単に仰いますが、腹案はおありですか?」


 あるよ、と軽い口調でアラタが答えるとヴィルヘルムは渋い顔をする。察するに彼も案があったが、アラタも既に解決策を考えていた事が悔しかったのだろう。それを見たアラタは、上司が何でも仕事をすると部下が育たないと考え、先にヴィルヘルムに答えさせる。


「では失礼しまして、私は海獣の漁獲量を増やす事を考えています。普段我々が使用している海獣の油は北部の海で獲れる鯨の皮を搾った油ですが、今回は国の西側の砂浜にいる小型の海獣を獲って、油を搾れば良いのです。肉の味は鯨より落ちるそうですが、今回欲しいのは油ですので大した問題にはなりません。捨てるのが惜しいのであれば干し肉にでも加工して貧民にでも売ってしまえばよろしい」


 自信満々に胸を張るヴィルヘルムとは対照的に、アラタは冷静に代替案を吟味していた。


(七十点といった所かな。着眼点は悪くないが、対費用効果を重視していないだろうな。王都からドナウ西側の海岸はかなり遠いし、狩猟する人間を用意する必要もある。輸送費用を考えると獣脂より高くつくとなると、代用品には成り辛い)


 ただ、それをそのまま言うとヘソを曲げそうなので「悪くない案だ」とだけ答えておいた。思っていたのと違う反応だったヴィルヘルムは不満そうで「では部長のお考えをお聞かせ願いたい」と急かしてきたのでアラタは本来考えていた案を口にする。


「ナパームの原材料は黒水から分溜したナフサなのは知ってるだろうが、ナフサを取り出した黒水の残りをさらに高温で分溜すると灯油という名の照明用に適した油が摘出出来る。少し手間が増えるが残った黒水からすぐに大量生産可能だ」


「そんな手段が最初からあるなら何故問題が起きてから動くのですか?後手に回るより先回りして問題を潰すべきなのでは?」


「獣脂が不足し始めたのがつい最近だからだ。余裕がある内から前もってわざわざ手間の増える事をさせるには理由が足りないんだよ。今まではドナウ国内だけのナパーム用に使っていたが、サピンやユゴス、レゴスにも輸出する事が決定して大増産したから、平民用の照明油にまで影響が出て、突き上げがあって初めて対処した。人間というのは足りなくなって初めて不便に感じるものでね。足りている時に余計な手間を増やす人間は嫌がられる」


 困ったものだと肩をすくめて溜息を吐く。ホランドとの戦いが終わって少し気が抜けているのだと察していたが、余りこちらからガミガミ言ってサボタージュされては困る。どの道困るのは貴族ではなく裕福ではない平民である以上、貴族が率先して動く事は無い。無駄に反感を買うより問題が表面化してから動いた方が反発は少ないだろうとアラタは優先順位の低さから今回は放置していた。

 ヴィルヘルムは納得出来ないと口にしたが、アラタもそこまで内情を教える気は無いので黙っていた。


「そういう訳でハインリヒ殿との会談の設定は任せる。それから学務省のデーニッツ殿や農務省のアイゲル殿にも今の案を挙げて、他に代替案が無いかの伺いも立てないといけないから、一緒に出席出来るように時間の調整をしておいてくれ」


 ハインリヒは当然として、照明用の灯油を精製するには学務省の人員も必要になって来るのと、漁の管轄は農務省の範疇なので彼等にも伺いを立てる必要がある。

 さらにヴィルヘルムには話さなかったが、植物性の油も代用品の候補に挙げるつもりだった。この国では植物油は一般的ではない。海洋類の油が豊富に獲れる事もあって、花の油を用いた軟膏ぐらいしか使われていない事を知ったアラタは、これを期に植物油の本格導入を進めたかった。最初は割高になるが貴族向けの食用油として動物性の油より癖の無い大豆油や菜種油を採用できないかと考えていたのだ。

 商品の多様化は経済を活性化させ、他国との交易量も増える。さらには一定量の油が確保できるなら石鹸の原材料に採用しても良いし、食文化の発達も幾らか促進できればなおの事良いと、様々な視点からやるべきだと思っている。

 現状、豆類は家畜のエサや貧しい人間の貴重なタンパク源なので、それを横からかすめるわけにはいかない以上、増産は必須となる。それには直轄領の農地が必要になり、農地の管轄は農務省なので、どうにか長官のアイゲルを説得する必要があるが、幾らか策は練ってあるのでどうにかなると思っていた。



 アラタに仕事を頼まれたヴィルヘルムは気持ちを切り替え、仕事に取り掛かる。口では案の一つに挙げると口にしてるが、他の閣僚が自分の案を採用するとは思えない。どう考えても上司の案の方が、新しく人を雇って海獣を狩らせて皮を搾る手間と時間の無駄を省けるのが分かり切っているからだ。この場で却下しなかったのは自身の面子を潰さないように配慮したからなのだろう。

 義理の兄弟への気遣いなのだろうが、組織の上下関係ぐらい心得ていると反論したかったが、悔しさを堪えて素直に受け取っておいた。何時か目の前の人物の心遣いなど不要になるぐらい実力を身に付けて見返してやると静かに息巻いて、今は与えられた仕事を完璧にこなす事を優先させた。



 王女の結婚というドナウ一大イベントまであと三日。


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