『アツき思ひ 』番外編

微熱 その1

 ※ 誘導無く こちらへお越しの方へ。

     このお話は 私の別の作品、『アツき想ひ 』の話の続きになります。

     もし?よろしければ そちらから、お読み頂いた方が 内容が理解

     し易いかもしれません。お手数をお掛けしますけれども よろしく

     お願いいたします。



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[ここより 本文]




 あの後 2人は、カラオケに行って 歌いまくるのですが。

4時だったか 5時だかに、カラオケ屋を出て。ホテルに戻りました。

もう 眠くて、記憶が定かではないです。


 チェックアウト ギリギリまで寝てて、何とか ホテルを出て。

時間は 昼時、どちらにしろ 移動を少ししないと イケなかったから

そっちへ出てから、ランチにしても良かったけど。いつもの地域とは

違う所でってのも 良いんじゃない?…という訳で。

 ホテル周辺の辺りも 散策しつつ、駅へと移動。


 ホテルの真横にも 前夜から気になっていた、とっても 雰囲気のある

喫茶店があって。ドアに貼ってある ビーフシチューの写真が魅惑的☆

と思ったけど… もう少し行ってみよっ!っと 歩いていて。

 ライブが終わってから 「何食べる?」の話の時、私が イタリアンを

希望していたんです。だけど 駅を降りてからの、あの芳しい香りにつられ

焼肉… パスタを 吹っ飛ばす、肉汁のインパクト!


 どうして 私が、イタリアンが食べたいのかを話ながら 歩いていて。

相当な 繁華街のど真ん中、いくらでも店を 選び放題。

チラッっと 気になった店があったにはあった、けど 昼でお客さん多そう。

sちゃんも 目に留まってたっぽぃけど、何も言わないし… 次っ!


 と、少し進んだところで


 私の視界に イタリアの国旗が

『イタリアの旗だぁ~』

「ホンマですね」

ビルの1階のお店 かわいい店構え。メニューの ボードを見てみる。

パスタのメニューで 気になる素材が使われている… コレって?パスタと合わせる

なんて、思ってもない素材だ…(何なのか言いたいけど とりあえず魚)

見た事ない組み合わせ。

【わりとメジャーな組み合わせで 出さない、しかも路面で1階の店。これは 中々の腕のシェフなのかも?】(心の声)

『これと これ合わせる?』

「見た事ないですねぇ」

『どうなんやろ?』

「ホントですねぇ」


 さっきの店は お客が一杯な感じだったけど、こちらは 静かな感じだし。

私達は ゆっくり出来る所の方が良かったから。そして メニューボードの横に

シェフの調理している写真が貼ってあった。それを見て

『ココにする! イイ?』

「いいですよ」


 店内に入ると お客は、やや年配の男性2人のお客 1組。

通り側の 外が見える席に案内してもらえた。店の雰囲気は 派手でも無く

こだわりも見えて、色んな小物や 絵画だとか、店の感じに合っていて素敵。

 煉瓦造りの 壁で、窓の取り方も 当たり前の開き様ではなくて、足元が

開いていて、程よく 顔を隠れる感じで、アーチ状にくり貫かれてる

こういうの好き!


 昨夜 たらふく食べた癖に、何だか ここの店の味を堪能したくて

コースのランチを頼みました。


 ?

シェフ一人?  そういえば、入口ドア横に〖従業員募集〗って手書きあったな。


 前菜が 運ばれてきて、それぞれ 品を説明して下さった。 おぉ~一流店っぽぃ

ガラスの皿にのせられた 4品と、同じセットのガラスカップに ミネストローネ。

お上品♪ ガラスだから見えるんだけど、ミネストローネが 赤っぽくなくて、黄色

これまた 凝ってらっしゃる。


 どれから 食べようかな?さつま芋のサラダ   パクッ!

ぉ?ガーリックの匂いがする? あれっ?ひょっとして 昨日の感じが抜けてない?

『このサラダ、にんにくの香りする?』

「します します」

【へぇ~ さつま芋が マッシュされてて、マヨネーズで合えてある感じ。 その上、ガーリック ふぅ~ん】


 確か… 次 何に?って頃に、私達の隣の席に 女性2人と男性1人の客が

座ってきたかと思う。

 ちょっと そっちに、気を取られてしまったのも あったけど、ミネストローネ

のカップを 口に運んでました。色合いが 違っていたけど、味は ミネストローネ

です。可も無く不可も無く フツーのお味。

 気になったのは カップの縁の、1部の所に ソルティードックじゃないんだから

ってな感じで、塩が付いていたの。一瞬 演出?と思ったけど、そこだけだったし

もしかすると 他の調理の際に、振った塩が 付着したんじゃないかと思ったけど

何かねぇ~ カップに注いでから、ミネストローネに 塩追加した感じがしないでも

無く。というのも… ミネストローネ全体に 味の深みが感じられない。私が家で

作っている感じと そう変わらない。それと 塩の味が、前面に感じられる気が…


 まっ 良いでしょう。

次いきましょう 次。 って、後は ハム1枚と、2品あるんですが。後の 2品

何だったか 覚えてない… でも どれ食べても、取り立てて

『わぁ~~! おいしぃ~♪♪』

ってなる程ではなかった。1皿に 5種類のってたはずんだんだけど、どれも 塩味

と ガーリックで、統一された感じで。食べてる 途中から

「何か 家庭的っていうですかねぇ?」

『ぅ…ン…』

と、 まぁ~ 際立った 特徴をつかめきらないまま、前菜 終了。


 タイミング良く パンとパスタを運んできて下さって

その辺りのサーブ加減は 良いんだけど、手際が 今一つ…

皿を テーブルまで持ってきてから、一瞬たじろいて 手前のテーブルに皿を置いて

終わった皿を 引き取って、改めて置く みたいな…

 きっと 従業員さんが居て、そういうのは やってもらってたんだろうなぁ

と思って、一人だと 大変だなとは思った。


 さっ 注目していた パスタだよ。

私は 外のメニュー盤で見て、興味をもった 魚のパスタにしました。

sちゃんは エビだったかな?トマトクリームパスタにされました。



続く… 

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