景気って、やっぱよくなってんの? ―道頓堀の映画宣伝ー

 トランプ大統領の当選、TPP離脱など思いがけないニュースが続く中、私の目を引いたのは大阪・道頓堀で立て続けに行われた映画宣伝と舞台挨拶である。

 久々の更新の上、話題のスケールがショボくて恐縮なのだが、わたしの住む場所はミナミに近く、押し寄せる波の大きさがまだ想像もできない遠い海の向こうのお話よりも、どうしてもご近所さんで起こったことの方が気になってしまうのである。

 前置きはさておき、わたしが「え?」と思った原因は、この手の映画宣伝や舞台挨拶は近年梅田ブルク7などキタの方が多かったような気がしているからだ。

 実際はそうでもなくて、『それはキタに対するミナミのひがみだろう』と受け取られても仕方がないとは思うのだが、基本的に不景気だと芸能・芸術に関する予算(特に宣伝費)というはガンガン削られていく。セットを組んだ場所でロケの映像を見ながらコメントというスタイルの番組が増えたことも、オリジナル脚本によるドラマが制作されにくいのも、不況と深い関わり合いがあるのだ。


 それが、今回はどうしたことだ。

 金がかかってるかどうかはわからないが、なかなかどうして演出が派手じゃあないか……!


『新宿スワン2』は主演の綾野剛たっての願いだと聞くし、『破門』は大阪が舞台だからよしとしても、『相棒』まで!


 しかし、何はさておき、文化・芸術というものにお金をかけられるというのは、世の中が平和であり、お金が巡り始めていることの証なのだ(と信じたい)。

 実感はないけれど、やはり景気はちょっとはよくなっているのかもしれない。

 願わくば、一刻も早くみんなにその恩恵が(そして、いま無職のわたしにも飯のタネ、プリーズ)やってきてほしいと願う、今日この頃である。

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