第16話 文章書き製造過程


 自分で言うのもなんだけど 気持ちの悪い 子供時代を送ってきた


 以下 自慰的自分語りなので念のため



 


 まず 読書量がおかしかった


 字が読めるようになってすぐ 絵本に嵌まった

 週に1回 保育園に図書館からの配本サービスが来ていたんだ

 クラスに1箱

 貪るように一気読みしてたらしい


 確かにそんな記憶がある


 自慢に聞こえるかも知れないが そう取るのは読み手側の勝手である

 友達が誘いに来ても「あとで」とすげなく断ってたので

 思うに

 随分と集団行動から外れた子ではなかっただろうか


 今思えば どこか自閉的な傾向があったのかもしれない


 小学校時代~中学校時代

 習い事をしていたから

 週に1回 学校から帰ってすぐに用意をして

 時間まで図書館で過ごした

 

 児童用の本はハードカバーばかりで

 重かったけれど 自転車があれば平気

 冬道の自転車が乗れないときも ガンガン借りた

 有り難いことに貸出冊数の制限は無し

 週に7冊以上は借りていたと思う

 多いときは週3ぐらい図書館通い


 袋を引きずって歩いていたらしく底が破れて

 母親に叱られたこともある


 なにせ活字中毒で

 「○○全集」的な5cm程の厚さのを1日じゅう

 繰り返し 読んだりしてた


 当然

 図書館のおねーさんと仲良くなった


 低学年時には

 児童用の日本海外文学 推理もの SF 

 シートン動物記的なもの 落語 なぜなに辞典的なもの

 あと手塚作品や中沢作品などの愛蔵版漫画

 

 そのうち お子様には刺激が強いであろう小説にも

 徐々に手を出し始めたが

 何も言わずに おねーさんは貸し出し手続きをしてくれた

 

 全くもって 感謝しきりである


 高校は町外 往復2時間ほどの通学だったため

 なかなかその図書館には通えなくなった

 代わりに町の本屋で待ち時間を費やして

 主に漫画の棚を端から順番に征服していった


 今のように漫画本がラッピングされていなかった

 古き良き時代である

 書店にとっては立ち読み客は宿敵かもしれないですが

 一応 時々は買っていたので勘弁して欲しい


 あとは学校の図書室には司書さんがいて

 いつ行っても貸し出してくれた


 実は一度

 授業サボっていったことがあるのだが

 何も言わずに居させてくれた


 書籍の品揃えはイマイチだったけれど

 コミュ障の私にも気の合う友達ができたのは収穫だった

 それまでは 本について語れる友達が居なかったのだ


 高校で気の合う友達と リレー小説をしていた

 あれはよかった


 オリジナルのキャラと設定をして

 世界観をある程度統一

 関わりについても何となく炉辺談話する 

 絵のうまい友達が キャラの容姿を描いてくれて

 4人でノートを回す


 我の強すぎる者が居なかったのが幸いしたのか

 なかなかうまいこと支離滅裂ではあったが文が繋がって

 分厚いノートが埋まっていった


 ラストは尻切れトンボになり

 1人がノートを回収してあとでコツコツ書き足して

 一応完結させた形にしてくれた


 ああ ちなみに私の小中学校時代は

 私の中では「暗黒時代」であります

 友達ゼロでは無かったものの

 ……まぁ 色々と自分もおかしな子供だったから

 お察ししてください


 高校でも 似たようなコミュ障具合だったけれども

 それまでの幼馴染みが殆ど居ない環境で

 気分を一新できた


 頭は そう悪い方では無い気がするけれども

 好きな知識は苦にならないが 暗記物は苦手だった

 だから好きな知識ばかり吸収しまくる

 理屈っぽいことは筋道立てて考えるのが好きだから

 これも比較的得意


 好きになってしまえば するっと記憶できたから

 苦手意識が無くなれば 多分もっと上の大学も狙えたのだと思う

 実際 何とか潜り込めた大学での成績は 親も驚くほど良かった




 ……さて


 そんなわけで

 今こうして 文章をつらつら書いているわけなんだが

 実は作文は苦手だった


 「いいことを書かなければ」

 「文章形態の縛りを守らねば」

 という意識が強すぎたのかと思う 

 

 高校でのリレー小説

 あれが

 私の創作活動の原点だったと思う


 そして

 書く内容については


 この半端ない読書量が絶対影響している

 断言出来る


 おかしいもん

 あの借り方はねーもん

 借りまくってたもん

 町の1人当たり貸出冊数上げるのに貢献してたと思うし

 多分おねーさんも子供の喜びそうな本を充実させてくれてた

 新刊入ったら片っ端から借りてた 


 でもなー

 書く技術については


 学校での感想文とか

 あれはなぁ……

 クソ面白くなかった


 書き方も教わってないし

 読書の感想とか読み終わったら

 その時の臨場感とか忘れちゃうから

 「おもしろかった」しか ねーもん


 学校の行事とかの反省文でも

 意地悪されたこととか 

 テンション高めの奴らを「汗かきすぎじゃねーの」とか思ってたこととか

 書いたらヤバイっしょ


 本読んでも

 何を書いたらいいのかわからなかった


 それより大学受験の小論文が役立ってる気がするよ

 大学でもレポートの提出が沢山あったけど

 ああやって

 原稿用紙2~3枚とか 50枚とか

 「~について書きなさい」的な題を出されて考えを纏めるのは

 とても勉強になった気がする


 あとは

 大学時代に友達に連れられて コミケに通ったこと

 多少なりとも 同人誌を作ってみたこと

 

 共通の「好きなもの」を追求する喜び

 交流できる喜びというのは 麻薬的な快感だよね


 「好きでいていいんだ」って許されて認められる経験は

 此処にこうやって書き込んだりしてる

 大きなファクターになってると思う


 さて。

 推敲の続きするかー

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