第3話 鈴木我慢する

 鈴木はお腹が痛くなったッ‼︎

 しかしここは満員電車の中、、、しかも急行に乗ってしまっていた。

「も、もれる、、」

 鈴木は限界だった。

「間も無く電車が到着します」

 鈴木はギリギリ間に合いそうでホッとした。

 だが、しかしッ!

 途中で電車が止まってしまったッ!

「只今停止信号が出たため、電車は停止します。しばらくお待ちください。」


 鈴木は絶望した。

 腹の中の巨大な化け物が暴れるような苦痛が鈴木を襲う。

「おい!どぅぉなってんだ!この電車はッ!早く進めよッ!」

 静寂なる満員電車の中、喚いたのは鈴木だけだった。

 みんなが鈴木に注目をしたその時!

「ブッ‼︎」

 ケツから何かが顔を出した。

 声を出したせいで腹が緩んでオナラが出てしまい、さらに全員の注目を浴びながらオナラをだしてしまった。。

 隣のジジイが鼻をつまむ動作をした


「うぐぁッ‼︎お、俺の腹のぶぁけものがッ‼︎、、このままだと、化け物が外に出ちまうんだよぉ、、、封印がもろくなってんだ、早くしろッ!間に合わなくなっても知らんぞーッ‼︎」

 そう、うんこの事だった

 周囲の人は慌てふためく、

 満員のはずの電車が鈴木の周りだけ空間が空いた。

 すると次の瞬間、電車が動きだした。

「う、うわぁぁぁ」

 鈴木はこけた。

「ブリリリリリィィィッ!!」

 盛大な音が電車の中に広がる。


「アルルァァァァァァブリィャァァァァアッ‼︎」


 鈴木は自分の声で誤魔化そうとした。

 しかし、そんなことでは腹の化け物は収まらなかった。

「ブチチチィィィイッ‼︎」

 ケツの音は増大する

 しかし、鈴木も負けていなかった

「ウァァァァァォォオオオ」

 ちっちゃい子がよくやる地面に背をつけての駄々っ子に加え、大声を出す重ね技!

「はぁ。はぁ。勝ったぞ、、」

 電車は終点に止まり、周りも誰もいなかった。

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