月の牧歌

まるで息みたいに

息みたいに

歩く驢馬たち

驢馬たちが

切り絵の夜の浜辺を

痩せた元気な犬に吠えられ

おっとりおっとり歩き続けて夜が明ける

そんな作り話……。


今日は夜の家に

月の家に

箱庭の木を

ハルニレの木を

見に皆で行く

最後尾にはちびで陽気なホイッスル

おっとりおっとり歩き続けて夜が明ける

そんな作り話……。


夜の家に

月の家に

風と酒に

気取られない様に

歩く……。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る