僕の神社の境内に
僕の神社の境内に
今日もまばらに星が降る
きめこまやかな星が降る
真っ赤な星に硬い星
昼間は手鏡で埋まってる
徐々に集まりますマレイバクの群れ
僕の神社の境内は
戯れに増えていく
幾つにも幾つにも幾つにも
鳥が今夜を知らせているので
僕はやっと夜を知る
僕の神社の境内も
「ほら、神社はせいぜい二つぐらいだけど」
幾千幾億に増えている
まだ足りないから朝が来る
マレイバクが溢れ始めて
何トンも何トンも何千トンも
かはたれどきが後頭部から気持ち良さそうに巡っているよ
悦楽の目は汗で滲むよ絶対に
星が見切りをつけたので鳥も胸肉をもぎ取られたので
もぎ取り返して遠い遠い朝日の方角に
緑のまなこで真っ青な朝に
帰っていくんだね
僕の神社の境内に
残った星の始末を始める
新しい雲が立ち込めて行けば
きめこまやかな星たちが
ツルツルの星に猪星
四散を準備しようと動いて
境内に危機が訪れる
気付けば
もう、朝日はとうに割れ加減かな
僕の神社の境内が
手鏡の波に埋もれる光景
徐々に集まるマレイバクの群れ
八月まで続く奇妙な草原
夢の群れが失せ続けるまで
いつかに出た休日の嘘まで
僕の神社の境内と触れるまで
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