　思うことを綴る為にノートを持ち歩いている。少しずつ公開していこう、大丈夫だ、主治医にも看護師にも見せている、抑々（そもそも）カクヨムのネタにする為のノートだ、主観的で衝動的で少し読みずらい。

　九月二十九日

　友人と電話した、聞き取り辛い、上手く伝わっていなくて不安になる、もっと発切（はっき）りとした透る声なら、もっと耳が良ければ。

　何度も聞き返してしまった、何度も同じことを聞いてしまった。

　屹度（きっと）苛付いたろう、御免なさい。

　思えば何時（いつ）も友人らに付き纏って居た気がする、友人だと私は思って居たけれど、邪魔だったかも知れない、私の持っている取柄何て無い、他人の取柄を誉める事しか出来ない、誰も私を必要と思わない、無力だから。

　取柄の無い、人に教える事も出来ない、私の出来ることは誰にだって出来る、何の力のない私は人と付き合うべきでは無い、人と関わってはいけない、もう関わるな、私と関わることはその人に迚（とって）も良くない。

　止めろもう会うな、友人を不幸にしたくない、私が居るだけで人は不幸になる、そんな思いさせたくない、遭わない事が一番善い事だ、友人たちの為にはそれが一番だ。

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