同日 腐女子と母

 すこし馬鹿らしい明るい話をしよう。

 私は腐女子である、然し戦闘投資力はない、そのあたりはにわかな感じがするが、しっかり不細工の勘違いロリィタという、腐女子有りがちな特質も持ち合わせている、書いて失笑してしまう。

 そんな私の母もオタクである、戦闘投資力が非常に高い、最近じゃ地球ナントカに100K以上入れている、イベントに家族父抜き全員で連れて行かされるほど、であるのに腐女子でないといった次第。

 どうにも趣味が合わない、私はギャグ系統の物を好むが、母は、美形で逆ハがお好みのようで、背後にいるとおとゲしてるのを覗える、私はおとゲはやらない、やるなら音ゲがいい、おとゲとは乙女向けゲームの略称だ、の癖に。

 小説も微妙に趣味がかみ合わない、【そして誰もいなくなった】有名な小説だが、私は絶賛するが、母は好きじゃないらしい、某憂鬱も私は気に入っているが、母曰く怠いそうだ。

 仕事後に撮り溜めの今期アニメは見るのだが登場人物の名前を憶えてくれない、母の脳内は地球ナントカでいっぱいらしい。

 そんな母とこの前言い争いしてしまった、私は読みたい漫画があるので持って来てくれと頼んだ、然し、丁寧に場所まで教えたのに持ってこない処か自分推しの小説を持ってきた。

 今では私が悪いと分かっている、探したが分からなかったから、母が私でも気に入りそうな小説を気を利かせて持って来てくれた、優しい母。

 なのに、私はなんで頼んだものを持ってこないで頼んで無いものを持って来るのかと、腹を立ててしまった、理不尽だ、酷い娘。

 結局、小説は多すぎたので、簡潔に完結する物だけを選んでもらった、和解はしたが謝ってはいない、御免なさい。

 そんな母だがやはり優しいのだ、こんなひどい娘にも優しく、私が家に居られないから一緒に賃貸を探してくれて、金銭面は面倒見れないが、一人暮らしで来ているか週に一回は見に来ると言う、忙しいだろうに。

 きっと、ここは見ていないから、面と向かって言えないから、ここで代弁させてほしい。

 この間はごめん、またイベント連れてってね、江ノ水に行くのも楽しみにしてるから、いつもありがとう。

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