2016/10/14 夢なか

 夢って言うものはね、どこまで往っても私利しり死滅しめつで、滅茶苦茶が当たり前に風景になる、アニメーションの如くシーンが切り替わったとしても、それを可笑しいと認識するのはいつだって目の覚めた後で、私はそんな滅茶苦茶が心地よくて仕方ない。

 たまに夢の中の世界が在るかのように現実味て、夢から出たくなくなる。

 今日もそんな夢を見てしまった、獣が二足で歩き、人並みに知性をもって感情をもって人と共存する世界の夢だ、それを私は見た、居る訳じゃない。

 絵を描く人の娘好きの猫が、毎晩娘の部屋の壁に絵を描いていく、何て素晴らしい、愛物語だろうか。

 獣を嫌う人間が獣を排除しようとして、獣は必死にあがき、共存を選んだ、この世界が本当にあればいいのにと。

 夢の世界は何処かに実現して、それをレム睡眠時に見ることができる、この世界が本当にあれば良いと私はそんな風に思うことにした。

 現実はひどく褪せているから、夢で生活する世界の人獣を見るだけで、少し幸せになる。

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