第26話 ルイと姫羅

翌日姫羅はルイと出かけた


「ルイさんの居た世界の言葉で話していいですよ」


「助かる・・・私は核の国の者で核の国のお姫でもあった」


「姫様・・・」


「そう、こんななりだけど姫様だった」


「私には2歳したの弟・・・」


「リューンですか?」


「そうだ、誰かから聞いたのか?」


「・・・私の愛した人です」


「!!そうか、何があったか分からないが」


「後で話します」


「私がここに来たのは戦争がありそれから逃れるため父であるリボーンがこの世界に飛ばしたのだ」


「そうですか・・・」


ルイに今までの経緯を話した


「・・・辛い別れだったわね

リューンが選んだ選択は正解だったと思う」


「でも私は・・・」


「幸せじゃないてっ言いたいのよね」


「はい・・・リューンの居ない世界で生きていても」


「辛いだけ?それとも死にたい?」


「辛いと思えば辛いですが死んでしまったらリューンに会えなくなりますので・・・」


「強いのね・・・」


「えっ、でもいつかリューンに会えるまで私はあがき続けます」


ルイはにこやかに笑い言う


「私はこの世界が気に入っている・・・」


「貴女は向こうの世界がいいようね」


「私はリューンの側に帰れればいいの・・・」


「そうリューンもいい奥さんもらったものね」


「・・・」


「今日はここまでにしない」


「はい・・・」


話しが終わる


その頃リューンは家の掃除をしながら姫羅のことを思い出したいた


「姫羅・・・」


本棚に足をぶつけると一冊のノートが落ちてきた


コトン!!


「なんだ?」


リューンは姫羅が書いた文字と分かり読み始めた


リューンへ

このノートを見たということは私はこの世界に居ないのねごめんなさい。

私はリューンから沢山の愛をもらい幸せだったわ私も貴方を置いて居なくなるのは心残りだけど私が居なくても幸せになってね

色々と料理の作りかたを書いてあるからこれを見て作って

他に良い人が出来たら新たな妻を持ってもいいと思います

私は決して責めないわ

だから幸せに・・・

愛するリューンへ


「俺には姫羅しか愛せない」


ノートを抱き締めるのだった

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